風呂釜の洗浄方法を、1つ穴・2つ穴のタイプ別にご紹介!汚れの原因や予防方法まで解説

風呂釜が汚れていることで、湯船に汚れの固まりが浮遊していたり、嫌な匂いがしたりなどお風呂を楽しめない経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。

また、目には見えない菌がお湯に混ざり込んでいるケースも少なくありません。

そのような状態を防ぐには、定期的な風呂釜洗浄を行うことが大切です。

本記事では、風呂釜のタイプ別洗浄方法や頻度を詳しく解説します。
風呂釜が汚れる原因、汚れを防ぐ方法、おすすめの清掃頻度などもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

お風呂の風呂釜とは?

風呂釜とは「浴槽のお湯を沸かすための装置」のことを指し、お風呂の追い焚きをする役割を持っています。現在は、キッチンや洗面所でお湯を出す“給湯”と、追い焚きの両方の機能を持つ器具(JISで“給湯器付ふろがま”といいます)が一般的となっています。

給湯機能はイメージが付きやすいですが、追い焚き機能の仕組みを知らない方もいるのではないでしょうか。

追い焚き機能は、浴槽に張ってあるお湯を浴槽内の穴(追焚循環口)から吸い込み、給湯器内で温めて再度浴槽に戻し(循環し)追い焚きを行います。

風呂釜の仕組み【1つ穴・2つ穴のタイプ別】

一般的なお風呂の風呂釜には、お湯の吸い込みと吐き出しが同じ穴である1つ穴タイプと、役割が別々になった2つ穴タイプの、2つの種類があります。

風呂釜洗浄をする際は、1つ穴タイプには1つ穴用の風呂釜洗浄剤(配管洗浄剤)、2つ穴タイプには2つ穴用の風呂釜洗浄剤(配管洗浄剤)を使用しましょう。

風呂釜が汚れる原因5つ

毎日浴槽掃除をしていても風呂釜は汚れてしまいます。
風呂釜が汚れる原因は、主に下記があげられます。

ここからは、上記5つの原因をそれぞれ詳しく解説していきます。

皮脂汚れ

風呂釜の汚れで最も割合が大きいと考えられるのが、皮脂汚れです。

追い焚きを行う際、浴槽のお湯は循環口や追焚配管を通ります。お風呂に入ったときに、皮膚や体毛に付着した皮脂汚れが浴槽の湯の中に漂い、それが追い焚きの際に配管内に入り込んで汚れとして蓄積されてしまいます。
皮脂は油のため、水だけではなかなか落とせません。

また、フワフワとした汚れはバイオフィルムと呼ばれており、配管内に付着した皮脂汚れを栄養分とした雑菌の塊のようなものです。風呂配管洗浄剤でバイオフィルムをはじめとした汚れを取ることで、きれいなお湯で入浴できます。

入浴剤(バスソルト・バスオイル)

お風呂に入る際にバスソルトやバスオイルを入れる方も多いのではないでしょうか。

バスソルトは塩を含むため、配管内の金属を錆びさせてしまいます。錆びついた金属が水と一緒に流れ出るケースも少なくありません。

また、バスオイルは油分のため、配管内に付着しやすい傾向にあります。蓄積すると頑固な汚れになりやすいのが難点です。

このように入浴剤は、風呂釜の汚れになるだけでなく、配管を錆びさせたり、汚れを蓄積させたりすることで、寿命を縮める可能性もあります。

風呂釜を汚さない、傷めない、やさしい入浴料(入浴剤)のおすすめは?

LIXILでは、お風呂を傷めにくい入浴料(入浴剤)「微炭酸バスタブレットL」を販売しています。

「微炭酸バスタブレットL」は、無添加・微炭酸のお風呂にやさしい入浴用タブレット。

浴槽・管などの浴室素材への影響を考え、入浴剤を製造している企業と協力して、本商品を作り上げました。

アルコールやパラベンを使用していないので、生後3か月のお子様との入浴にも利用が可能です。

追い焚き機能付きのお風呂に市販の入浴料(入浴剤)を利用したくない方や、お子様と楽しいバスタイムを過ごしたい方はぜひチェックしてみてください。

  • お風呂のお湯に入れて溶かし、入浴を楽しむものを一般的に「入浴剤」と言いますが、狭義では医薬部外品分類のものを「入浴剤」、化粧品分類のものを「入浴料」と記載する場合があります。こちらの見出し内では、一般的な名称として「入浴剤」を併記しています。

一晩置いたお湯

衛生微生物研究センターの調査(※)によると、 入浴後一晩放置した風呂水では、細菌数が数十万個から数百万個になるという結果が出ています。

細菌の数は、入浴人数にも左右されますが、お湯を張った直後と比較すると、数千倍にもなるといわれています

細菌が多い状態のお湯を追い焚きすると、風呂釜の配管にも細菌が付着・繁殖し、悪循環になってしまうのです。

頻繁なお風呂の使用

頻繁にお風呂を使っていることも風呂釜が汚れる原因の1つです。
お風呂は汚れを落とす場所のため、必ず皮脂が出ます。お湯は皮脂や垢などの汚れを落ちやすくする作用があるため、体を洗ってから浴槽に入ったとしても、浴槽のお湯には皮脂汚れが出てしまいます。

また、家族が多いとお風呂を使う回数も増えるため、必然的に皮脂をはじめとした汚れが多くなり、付きやすくなるのです。

皮脂汚れを放置していると浴槽で固まりとなり、落としづらくなるため、こまめな清掃が欠かせません。

水垢

水垢も風呂釜に付着しやすい汚れの1つです。水道水には、カルシウムやマグネシウム、ケイ素などのミネラル成分が含まれています。

そのため、残った水分が蒸発する際に空気中の酸素などと結びつくことで、白い固まりとなって現れます。
鏡や金属性の配管などに付着しやすい傾向にあるのが特徴です。

しかし、水垢の汚れは、風呂配管洗浄剤による掃除では解決できません。水垢はアルカリ性の汚れのため、鏡や蛇口の金属部分に付着している場合は、クエン酸などで掃除をするのが効果的です。

風呂釜が汚れているときの6つのサイン【風呂釜洗浄の最適なタイミング】

風呂釜の洗浄をするタイミングがいつが良いのだろうと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
風呂釜が汚れているときのサインは、下記があげられます。

ここからは、上記6つの風呂釜が汚れているときのサインについて詳しく解説していきます。

フワフワとした汚れが出てくる

風呂釜を洗浄せずに放置すると、菌や汚れが蓄積されます。風呂釜内に溜まっていた汚れが追い焚きやお湯の循環とともに出てきてしまうと、お風呂のお湯に白色や茶色のフワフワとした浮遊物が浮いてきます。

このフワフワとした汚れは「バイオフィルム」と呼ばれており、風呂釜の配管内に付着した皮脂汚れをエサに細菌が増殖した固まりのようなものです。

バイオフィルムが出てきた場合は、風呂釜が汚れているサインのため、風呂釜洗浄を行いましょう。

お湯が臭い

追い焚きをしたお湯が臭い場合も風呂釜が汚れているサインです。

嫌な臭いの原因は、風呂釜に蓄積された皮脂や垢、細菌や入浴剤の成分などの汚れです。

毎日浴槽を洗っていてもお湯が臭い場合は、風呂釜洗浄を行いましょう。もしそれでも解決しなかった場合は、配管に原因がある可能性が高いため、メーカーや専門業者に問い合わせてください。

お湯の色が濁っている

浴槽のお湯の色に異変を感じた場合は、風呂釜の汚れが関係していると考えられます。
特にお湯が濁っているケースは、汚れによる可能性が高いでしょう。

ただし、追い焚き後にお湯が白く濁っており、時間経過とともに透明に戻る場合は、問題はありません。水が加熱された際に発生する気泡が要因の可能性があるためです。

追い焚き後に時間が経ってもお湯の色に異変を感じたり、濁っていたりする場合は、風呂釜洗浄を行いましょう。

お湯にぬめりがある

お風呂のお湯にぬめりを感じる場合は、バイオフィルムなどの菌や汚れが原因の可能性があります。

湯張りでは新しいお湯を足していますが、追い焚きは浴槽のお湯を循環させているだけで、新しいお湯を足してるわけではありません。

身体から出た皮脂や雑菌がお湯とともに循環されるため、風呂釜の配管内部に汚れが付着していきます。その結果、お湯にぬめりが生じるのです。

また、皮脂や垢などの汚れは、体を洗ってから入浴したとしても完全に防ぐことはできません。そのため、汚れが蓄積される前にこまめに掃除をすることが大切です。

風呂釜から異常な音が聞こえる

風呂釜から異常な音が聞こえるケースも注意が必要です。
特にお湯を沸かす際に異常な音がする場合は、風呂釜内に汚れが溜まっている可能性があります。

1つ穴タイプで異音が聞こえる場合は、給湯器などの循環ポンプの故障や不調が疑われます。

風呂釜が故障しているケースもありますが、汚れによる影響も考えられるため、まずは風呂釜洗浄を行いましょう。

風呂釜洗浄を行っても異常な音が聞こえる場合は、業者やメーカーに点検してもらうことをおすすめします。

水の流れが悪い

追い焚き循環口から出る水の流れが悪い場合も風呂釜の汚れが原因の可能性があります。
循環口のフィルターに汚れが溜まっていると、水の流れが悪くなってしまいます。

循環口のフィルターなどに詰まった汚れには、歯ブラシなどの擦り洗いで汚れを落とすのが効果的です。

それでも解決しなかった場合は業者やメーカーに点検してもらいましょう。

風呂釜の洗浄方法【1つ穴・2つ穴のタイプ別】

ここからは、1つ穴タイプ・2つ穴タイプのタイプ別に、風呂釜の洗浄方法をご紹介します。

ご自宅の風呂釜のタイプを確認し、それぞれに合った洗浄方法で行ってください。

1つ穴タイプの風呂釜の洗浄方法

1つ穴タイプの風呂釜は、主に漬け置きと追い焚きをして洗浄を行います。

1つ穴タイプの風呂釜の洗浄で使用する掃除用具・洗浄剤

洗浄時に準備するものは以下です。

  • 1つ穴用の風呂釜洗浄剤(配管洗浄剤)
  • ゴム手袋
  • スポンジ

1つ穴タイプの風呂釜の洗浄手順

風呂釜洗浄の際は、ゴム手袋をつけて行いましょう。

【洗浄手順】
  1. 追焚循環口の穴の約5cm上まで水を張る
  2. 洗浄剤を投入する
  3. 42℃に設定し、15分間追い焚きをする
  4. 1時間放置し、漬け置きする(洗剤を汚れに浸透させて、緩くして取れやすくする役割)
  5. 溜まっていたお湯を排水する
  6. 再び水を溜めて15分間ほど追い焚きする(配管内部の濯ぎにあたる作業)
  7. 溜まっていたお湯を排水する
  8. 浴槽内部や追焚循環口のフィルターをスポンジで掃除する

洗浄方法は、浴槽に湯水を張り、洗浄剤を入れ、追い焚きをします。その後、漬け置きして排水・濯ぎを行って洗浄完了です。

1つ穴用の風呂釜洗浄剤(配管洗浄剤)「LIXILストア」でも購入が可能です。

配管洗浄剤には、皮脂汚れを落とし、お湯の中の菌を除菌する成分が含まれているため、風呂釜洗浄に効果的です。

  • すべての菌を除菌するものではありません。

そして配管洗浄剤でおすすめなのが、システムバスを開発しているLIXILが企画・監修した配管洗浄剤です。

風呂釜の内部配管を清掃すると、「浴槽内にフワフワとした汚れが出てくることがなくなる」「綺麗なお湯に入れて、心身ともにリラックスできる」「小さなお子様との入浴時も、お湯が綺麗だと安心」というようなメリットを得ることができます。

風呂配管洗浄剤については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひお読みになってください。

2つ穴タイプの風呂釜の洗浄方法

2つ穴タイプの風呂釜洗浄は、主に洗剤の洗浄効果と水圧で洗浄を行います。

2つ穴タイプにおいても、洗剤の溶液を風呂釜内部に送り込み、汚れに浸透させ、汚れを落とすというプロセスは1つ穴タイプと同じです。

1つ穴タイプと異なるのは、追焚循環口の水の通路となる径が2つ穴タイプは大きいことです。そのためシャワーなどで水を送り込み、汚れを押し出したりすることができます。

2つ穴タイプの風呂釜の洗浄方法の主な流れは以下の通りです。

【洗浄手順】
  1. 風呂釜にフィルターが付いているときは2つとも外しておく
  2. 浴槽に水を貯め、洗剤を投入する
  3. 追い焚き運転をする(洗剤を風呂釜内部に行きわたらせる)
  4. 所定の時間放置する(汚れに対して洗剤が浸透させる)
  5. 浴槽の栓を抜き、溜まっていた湯水を抜く
  6. シャワーなどで水を下側の循環口から勢いよく流し込む(風呂釜内部にある汚れを押し出す)
  7. 汚れや洗剤が出なくなるまで、しっかりと配管内をすすぐ
  8. 浴槽内部や外したフィルターを清掃する

洗剤によっては、洗剤を直接循環口に投入するタイプや、追焚運転とその後の放置の時間などに違いがあります。

2つ穴タイプの追焚時の水の流れは下側の穴から風呂釜内部に入り、上側の穴から温めたお湯が浴槽に戻る構造です。シャワーなどで濯ぐ場合は水の流れに沿って下側の穴から流し込んでください。そして上側の穴から熱いお湯がでる可能性があるため、充分に注意して清掃してください。

  • ご使用になる洗剤の使用方法の説明書や、使用上の注意に準じて清掃をしてください。

風呂釜の洗浄はどれくらいの頻度ですればいい?

風呂釜の掃除頻度は、1つ穴・2つ穴のどちらのタイプも1ヶ月に1度が望ましいです。

特に2つ穴タイプは、1つ穴タイプと比べて水の流れが遅く、その分汚れが溜まりやすい傾向にあるため、欠かさずに風呂釜洗浄をしておきましょう。

ただし、これらの回数は掃除頻度はあくまで目安です。入浴頻度や人数によって風呂釜の汚れは変わります。追い焚きをした後に汚れが浮いていたり、お湯が濁っていたりする場合は、風呂釜洗浄を行いましょう。

風呂釜洗浄のメリット4選【重要性】

風呂釜洗浄を行うことで下記のようなメリットを得られます。

風呂釜洗浄は、清潔なお湯に入浴するだけでなく、風呂釜の寿命にも関わってきます。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。

様々な菌を除菌することができる

風呂釜を洗浄せずに放置していると、汚れが餌となり、様々な菌が繁殖する可能性があります。

風呂釜洗浄で風呂釜を清潔に保ち、ご高齢の方や小さな子どもたちの入浴には、よりきれいなお湯を使いたいですね。

そこで風呂釜洗浄を行うと、様々な菌を除菌することができます。
すべての菌を除菌できるわけではありませんが、清潔な状態を維持できるのはメリットといえます。

お湯の匂いや汚れを防ぐことができる

入浴時にお湯が臭かったり、汚れが浮いているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。

風呂釜を洗浄せずにいると、配管内に汚れが蓄積し、ある程度まで行くと悪臭が生じます。さらに白や茶色の浮遊物が湯船に漂うことも少なくありません。

風呂釜洗浄を行い、配管内をきれいにすることで、お湯の匂いや汚れを防ぐことができます。
浴槽掃除をしても匂いや浮遊物が改善されない場合は、風呂釜洗浄を行ってみましょう。

風呂釜の寿命を延ばすことができる

定期的に風呂釜洗浄を行うことで、風呂釜の寿命を延ばせる可能性もあります。

配管内に付着している汚れが長年蓄積されると、配管がダメージを受け、寿命が縮まる可能性があります。特に入浴剤やバスソルトなどに含まれている成分は、配管にダメージを与えることも少なくありません。

そこで風呂釜洗浄を行い、配管内の汚れを定期的に落とすことで、汚れを放置しているケースよりも風呂釜の寿命を伸ばせる可能性があるのです。

安心して快適な入浴ができる

風呂釜洗浄によって清潔な状態を維持することで、安心して快適な入浴ができます。お湯の匂いや汚れを抑えられるため、水質の向上が期待できます。目に見えない雑菌の繁殖も抑えられるのは嬉しいポイントです。

雑菌の繁殖を抑え、きれいなお湯に入浴できるため、子どもや高齢者がいるご家庭でも安心して入浴できるのは大きなメリットといえるでしょう。

風呂釜洗浄を怠った場合に考えられるリスク3つ

風呂釜洗浄を行うメリットは多くありますが、一方で洗浄を怠った場合は、下記のようなリスクが伴います。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

風呂釜が劣化してしまうこともある

風呂釜洗浄を怠ると、風呂釜が劣化してしまう可能性も否定できません。
日々風呂釜を使っていくなかで皮脂や垢などの汚れが蓄積していきます。

さらに入浴剤やバスソルトを頻繁に使う場合は、より汚れが蓄積しやすい傾向にあります。蓄積された汚れを放置していると、配管が詰まったり、劣化したりして故障につながる可能性もあるでしょう。

故障してしまった場合は、修理費用などの手間がかかります。風呂釜洗浄にかかる費用を上回るケースもあるため、風呂釜洗浄は定期的に行うのがおすすめです。

配管の詰まりや水漏れのリスクが生じる

配管に蓄積された汚れによって詰まりを起こすケースもあります。

さらに追い焚き配管に汚れなどが蓄積し、劣化することで水漏れを起こす可能性があります。

水漏れを起こした場合は、自分で修理することはできません。専門業者やメーカーに依頼し、早急に修理してもらう必要があります。

お湯から匂いや汚れが発生する可能性がある

風呂釜洗浄を怠っていると、お湯から匂いや汚れが発生する可能性があります。

リラックスするはずのお風呂のお湯から嫌な匂いがしたり、白や茶色のフワフワとした汚れが漂ったりするのは嫌ですよね。

きれいなお湯で入浴するためには、定期的に風呂釜洗浄を行い、清潔な状態を保つことが大切です。

風呂釜の汚れを予防する方法4選

できるだけ風呂釜をきれいに保ちつつ汚れを予防する方法は、以下の方法があります。

それぞれ見ていきましょう。

定期的な風呂釜洗浄

風呂釜の汚れを落とすのに効果的なのは、定期的な風呂釜の洗浄です。

皮脂や垢、石鹸カスなどの汚れは放置すればするほど落としづらくなります。そのため、頑固な汚れになる前に落とすことが大切です。

風呂釜洗浄の頻度は、1ヶ月に1回程度がおすすめです。この回数はあくまでも目安のため、お湯を張った際に汚れが浮いていたり、匂いを感じたりした場合は、積極的に洗浄を行いましょう。

使用後のメンテナンス

使用後に風呂釜をメンテナンスすることも大切です。皮脂や垢などの汚れは毎日蓄積されます。
使い終わったお湯を抜いたり、シャワーですすいだりすることで汚れの蓄積を防げます。

また、汚れを放置していると、追い焚きをする際に浴槽のお湯と一緒に汚れが浴槽内部に流れ出てしまう可能性があります。きれいなお湯に入るためにもメンテナンスはこまめに行いましょう。

入浴前のシャワー

浴槽に入浴する前に、シャワーで体に付着した皮脂などの汚れを落としましょう。
汚れを完全に防げるわけではありませんが、風呂釜が汚れるリスクの軽減を期待できます。

また、髪にシャンプーやトリートメントを付けたまま入浴する場合は、髪を上げてタオルやシャワーキャップを被ることで、風呂釜の汚れを軽減できます。

追い焚き機能で使える入浴料(入浴剤)を使用する

入浴料(入浴剤)には、追い焚き機能を搭載しているお風呂と相性が悪いものも少なくありません。

  • 配管を傷めやすい塩分や硫黄、塩化ナトリウムが含まれている入浴料(入浴剤)
  • 研磨成分となる炭酸カルシウム、酸化チタンが含まれている入浴料(入浴剤)
  • 給湯器の詰まりや配管の傷みにつながる固形物や食物が含まれている入浴料(入浴剤)

上記の成分が含まれている入浴料(入浴剤)は、使用することを推奨できません。

逆に、以下のような入浴料(入浴剤)であれば、追い焚き機能を使用することができます。

  • 中性入浴料(入浴剤)
  • 酸化チタンなどが入っていない入浴料(入浴剤)
  • 固形物が入っていない入浴料(入浴剤)
  • パッケージに追い焚き機能に対応していると明記されている入浴料(入浴剤)

追い焚き機能で使える入浴料(入浴剤)についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

追い焚き機能で使える入浴料(入浴剤)のおすすめ

LIXILの「微炭酸バスタブレットL」は、お風呂メーカーであるLIXILが監修した入浴料(入浴剤)です。

「風呂釜を汚さない、傷めない、やさしい入浴料(入浴剤)」となっており、配管を傷めてしまう可能性のある塩分・硫黄・塩化ナトリウム・炭酸カルシウム・酸化チタンといった成分や、固形物・食品は含まれておりません。

さらに、通常よりも厳しい条件で品質チェックを行ったため、追い焚き機能を搭載したお風呂でも安心して使用できます。

追い焚き機能に影響を及ぼさない入浴料(入浴剤)を探している方だけでなく、お子様でも利用できる商品を探している方にもおすすめです。

  • お風呂のお湯に入れて溶かし、入浴を楽しむものを一般的に「入浴剤」と言いますが、狭義では医薬部外品分類のものを「入浴剤」、化粧品分類のものを「入浴料」と記載する場合があります。こちらの見出し内では、一般的な名称として「入浴剤」を併記しています。

風呂釜の汚れがひどくて、自分で解決できない場合はどうすればいい?

風呂釜の汚れがひどい場合は、風呂釜洗浄をしても解決できない場合があります。
そのようなケースの対処法は下記の通りです。

万が一に備えて対処法を理解しておきましょう。

目安としては、黒や緑の汚れが出てきたとき

お風呂のお湯を追い焚きした時に、白色や茶色のフワフワが出る場合は、風呂釜洗浄で解決できるケースが大半です。

しかし、黒や緑の汚れが出てきた場合は、風呂釜の経年劣化が進んでいる可能性があるかもしれません。
風呂釜や給湯器の内部には、熱伝導率の良い銅の配管が多く使用されています。その銅管が経年とともに酸化し、緑青(ろくしょう)と呼ばれる銅のサビが出てきます。

人体への影響は特にありませんが、業者に依頼するか、風呂釜の交換を検討しましょう。

風呂釜洗浄を業者に依頼する

黒や緑の汚れが出た場合は、迷わず専門の業者に相談しましょう。
風呂釜洗浄を専門で行っている業者やお風呂のメーカーなどがおすすめです。

また年末などの大掃除シーズンは、専門業者に予約が集中しやすい傾向にあります。

緊急で依頼することにはなりますが、大掃除シーズンは早急に対応してもらえない可能性があることを留意しておきましょう。

LIXILでは、LIXIL製に限り浴室クリーニングも行っています。

風呂釜洗浄だけでなく、基本のお風呂掃除に加え、オプションでドアやカウンター内部等、プロの力でしっかりお掃除します。普段はなかなかお掃除できない箇所も、まとめてクリーニングして、スッキリ気持ち良いバスルームにしましょう。

  • クリーニングの内容は、お客さまの浴室仕様に合わせて実施します。詳細は以下のページよりご確認ください。

風呂釜洗浄を業者に依頼する場合にかかる費用の相場

専門の業者に依頼した際、洗浄にかかる費用の相場は1万円〜2万円程度です。
業者や内容によって金額は異なるため、あくまでも目安です。

まずはお住まいの地域の専門業者やメーカーに見積もりを出してもらいましょう。

風呂釜を交換する

「10年以上風呂釜を使用している」「業者に依頼しても症状が改善されない」
このように風呂釜のトラブルが深刻になっている場合は、風呂釜自体を交換したほうがよい可能性があります。

また長く使用していなくても、使用頻度が多かったり、風呂釜の洗浄を行っていなかったりする場合は、早く劣化するケースもあります。

風呂釜の交換にかかる費用の相場

風呂釜を交換する際に必要な費用は、約10万円〜といわれています。
こちらも風呂釜洗浄と同様に周囲や作業内容によって変動します。

実際に風呂釜の交換を検討している場合は、業者に見積もりを出してもらいましょう。複数の業者で見積もりを出してもらい、比較すると相場価格が見えてきます。

季節による風呂釜洗浄のタイミングのおすすめ

風呂釜洗浄を行うタイミングは、季節によっても異なります。

主におすすめなタイミングは下記のとおりです。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

春と秋の大掃除シーズン

暑かったり寒かったりすると、お風呂掃除が億劫になってしまう人も多いのではないでしょうか。そのような点から見ても春や秋は、気候が穏やかな傾向にあるため、大掃除に向いています。

また、入浴回数が増える冬や雑菌やカビが繁殖しやすい夏に蓄積された汚れを一掃できます。

夏の終わり

夏は湿気が多くなり、カビなど様々な雑菌が繁殖しやすい季節です。特に水温が高いと、雑菌の繁殖が活発になる傾向にあります。放置していると入浴回数の増える冬にトラブルが発生する可能性もあります。

そのようなリスクを軽減するためには、夏の終わりに風呂釜洗浄を行うのがおすすめです。

冬の始まり

冬は気温が低くなるため、入浴回数が増える傾向にあります。
入浴回数が増える冬の始まりに風呂釜洗浄を行うことで、清潔な入浴環境を整えられます。

また、冬は入浴回数が増えるため、汚れが蓄積するスピードも早まるでしょう。入浴中に汚れが浮いていたり、お湯に異変を感じたりした場合は、こまめに洗浄を行うのがおすすめです。

風呂釜洗浄に関するよくある質問

風呂釜洗浄に関するよくある質問を集めました。

それぞれについて回答していきます。

風呂釜の洗浄は自分でできますか?

風呂釜の洗浄は自分で行うことができます。
1つ穴と2つ穴によって洗浄方法が多少異なりますが、風呂釜洗浄剤を使えば簡単に洗浄できます。

ただし、配管の種類によっては風呂釜洗浄剤を使えない可能性があります。

商品によって追い焚き循環口が2つあるタイプやろ過機能が付いているタイプは使えない可能性があるため、自分で風呂釜洗浄を行う際は注意しましょう。

風呂釜は洗浄したほうがいいですか?

風呂釜は洗浄することをおすすめします。風呂釜洗浄をせずにお風呂を使っていると、雑菌や汚れによって水質が悪くなったり、汚れが浮いてきたりします。

さらに汚れが蓄積されると、配管のダメージとなり、故障する可能性もあるのです。

定期的な洗浄が「面倒くさい」「時間がない」と考えている方もいるかもしれませんが、劣化や故障のリスクを考えると、風呂釜洗浄はしたほうがいいでしょう。

風呂釜を掃除しないとどうなる?

風呂釜を掃除しないと下記のようなトラブルが発生します。

  • お湯が臭くなったり濁ったりする
  • 白色や茶色い浮遊物が漂う

定期的に風呂釜洗浄を行うことで、これらのリスクは軽減できます。

風呂釜洗浄剤は1つ穴と2つ穴で違いはありますか?

風呂釜洗浄剤によって1つ穴と2つ穴と使えるタイプが異なります。購入前に自宅の風呂釜と合っているかを確認しましょう。

また、洗浄方法としては1つ穴タイプは、お湯を張り風呂釜洗浄剤を入れて追い焚きをします。一方で2つ穴タイプは、風呂釜洗浄剤を入れ追い焚き、その後に排水し、勢いよく水を流して洗浄完了です。

正しく使用するためにも事前に使い方を確認しましょう。

風呂釜から白いカスが出る原因は何ですか?

風呂釜から白いカスが出る原因は、皮脂や垢、石鹸カスなどの汚れです。

追い焚きをする際にお湯に汚れが入り、それらが湯垢になって配管内の壁に蓄積されることで、お湯に混じってしまいます。

ただし、湯垢は水垢同様に弱アルカリ性の汚れのため、風呂釜洗浄剤が効かないタイプの汚れになります。

ほかにも入浴剤は、配管の壁にへばりつきやすい傾向にあります。バスソルトは、塩分で配管の金属が傷む原因にもなりかねません。

風呂釜から出る白いカスを防ぐには、定期的な風呂釜洗浄が必要です。

風呂釜洗浄の適切な頻度はどれくらいですか?

風呂釜洗浄の頻度は、1ヶ月に1回程度がおすすめです。

ただし、入浴人数が多いご家庭や入浴機会が増える冬などは、汚れが溜まりやすいため、あくまでも目安です。お湯に汚れが浮いていたり、匂いが気になったりする場合は、風呂釜洗浄を行いましょう。

風呂釜を汚さない、傷めにくい入浴料(入浴剤)はありますか?

以下のような特徴のある入浴料(入浴剤)であれば、風呂釜を汚さず、傷めずに使用することができます。

  • 中性入浴料(入浴剤)
  • 酸化チタンなどが入っていない入浴料(入浴剤)
  • 固形物が入っていない入浴料(入浴剤)
  • パッケージに追い焚き機能に対応していると明記されている入浴料(入浴剤)

LIXILの「微炭酸バスタブレットL」は、上記の条件を全て満たした、安心・安全な入浴料(入浴剤)となっており、風呂釜に悪影響を及ぼさない入浴料(入浴剤)を探している方におすすめです。

塩分や硫黄、塩化ナトリウムなど配管を傷めてしまう成分が入っておらず、さらに無着色・無香料・アルコールフリー・パラベンフリーで、余計な添加物を使っていません。

追い焚き機能付きのお風呂を長持ちさせつつ、毎日楽しくバスタイムを過ごせるでしょう。

入浴料(入浴剤)と追い焚き機能を併用したい方は、ぜひ本商品をチェックしてみてください。

  • お風呂のお湯に入れて溶かし、入浴を楽しむものを一般的に「入浴剤」と言いますが、狭義では医薬部外品分類のものを「入浴剤」、化粧品分類のものを「入浴料」と記載する場合があります。こちらの見出し内では、一般的な名称として「入浴剤」を併記しています。

風呂釜洗浄まとめ

快適に入浴するためにもお風呂のお湯は清潔に保ちたい部分です。こまめに浴槽を掃除していても、風呂釜の汚れを完全に防ぐことはできません。

汚れの蓄積を防ぐためにも定期的に風呂釜洗浄を行いましょう。

本記事でも紹介したLIXILが企画・監修した“1つ穴風呂釜”におすすめな配管洗浄剤は下記から購入できます。

風呂配管洗浄剤については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひお読みになってください。

本記事の監修者

織田 昌俊

株式会社LIXIL / LIXIL Water Technology Japan 浴室事業部

システムバスルームの商品企画、プロモーション業務などに20年超従事。現在は浴室のECビジネス全般を担当。自宅のお風呂は、LIXIL製 スパージュ。

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