【緊急】お風呂が急に下水臭い原因は?家でできる対処法&予防策を徹底解説!

ふだん通りにお風呂に入ろうとドアを開けた瞬間、「なんだか下水臭い…?」と感じた経験はありませんか?
お風呂の急な下水臭は、排水トラップの不具合や封水の蒸発、排水管内部の汚れなど、身近なところに潜んでいることがほとんど。経験がなくても十分に改善が可能です。
本記事では、お風呂場に突然発生する下水臭の主な原因と、家でできる具体的な対処法、そしてにおいの再発を防ぐための予防策について解説します。
「原因を明確にして自分で対応したい」という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
お風呂が急に下水臭いときの原因は?においの発生メカニズムと対処法

お風呂でリラックスしようとしたとき、突然下水のようなにおいが漂ってくると驚いてしまうもの。
お風呂から漂う悪臭の代表的な原因は以下の通りです。
- 排水トラップの封水切れで排水管から下水臭が逆流してくる
- 排水トラップのパーツが外れている・ズレている
- 排水口や排水管に汚れがたまっている
- 洗面所・洗濯機の排水からにおいがまわり込んでくる
- マンションの共有排水管に汚れが蓄積している
それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
排水トラップの封水切れで排水管から下水臭が逆流してくる
急にお風呂から下水のようなにおいが漂ってきた場合、原因として考えられるのが排水トラップの「封水切れ」です。
排水口の奥には「封水」と呼ばれる水のフタがあり、下水からのにおいが逆流するのを防いでいます。
しかし、旅行などでしばらくお風呂を使用していない場合は、 封水が蒸発してしまうことがあります。
封水が切れると、下水のにおいがそのまま室内に上がってきてしまうため、早めの対処が必要です。
水を流して封水を復活させる
封水切れが原因であれば、水を流すだけで下水のにおいはピタッとおさまります。
方法はとても簡単で、排水口に水を注いで封水を元の状態に戻すのみ。特別な道具を用意する必要なく思い立ったときにすぐ実践できます。
手順は以下の通りです。
- 水を流して封水を復活させる方法
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- コップ1杯(約200~300ml)の水を用意する
- 排水口に向けて、ゆっくりと静かに水を注ぐ
- 注ぎ終えたら様子を見て、においが止まるか確認する
ポイントは、水を勢いよく流すのではなく、「ゆっくり静かに注ぐ」こと。水が排水トラップ内にとどまり、封水として機能してくれるようになります。
排水トラップのパーツが外れている・ズレている
排水トラップがずれていたり部品が緩んでいたりすると、下水のにおいが直接漏れてくることがあります。
お風呂の排水口には、においの逆流を防ぐために「排水トラップ」と呼ばれる装置が取り付けられています。
正しく組み合わさっていないとすき間からにおいが上がってきてしまうのです。
よくあるのは、掃除の際にパーツを外して元に戻し忘れたり、向きを間違えたまま取り付けてしまったりするケースです。見た目ではズレに気づきにくいため注意しましょう。
排水トラップを正しくセットする
排水トラップは、一度分解して順番通りに組み直せばにおいの問題を解消できます。
ただし、浴室の仕様によっては、封水筒などの内部パーツを取り外せない構造もあります。
手順は以下の通りですが、あくまで分解・再セットが可能な仕様での一例です。
- 排水トラップを正しくセットする手順
-
- 排水口のフタ(目皿)を手で外す
- 中のパーツ(ヘアキャッチャー、封水筒など)を順番どおりに取り出す
- ゴムパッキンなどに破損や劣化がないかチェックする
- すべての部品を、元の順番と向きでしっかり押し込むようにセットし直す
- ガタつきやすき間がないか、目視と手で触れて確認する
わずかなズレでもにおい漏れの原因になります。「掃除をしたら逆ににおいが強くなった」と感じた場合は、排水トラップを再セットしてみましょう。
排水口や排水管に汚れがたまっている
下水のようなにおいの原因で最も多いのが、排水口や排水管にたまった汚れです。
お風呂では毎日、髪の毛・皮脂・石けんカスなどの汚れが排水口に流れ込み、少しずつ蓄積されていきます。
見た目がきれいでも、排水管の奥にこびりついた汚れは目に見えないため、においだけが残ることも少なくありません。
そのため、掃除をしてもにおいが残る場合は、排水管の中が汚れているサインと捉え掃除をする必要があります。
排水口・排水管を掃除する
排水管の奥までしっかりと掃除することで、においの原因を根本から取り除けます。
以下の手順に沿って進めてみましょう。
- 用意するもの
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- ゴム手袋
- ブラシ
- スポンジ
- 中性洗剤
- ワイヤーブラシ(排水管清掃用・引っ掛かりのないもの、40cm目安)
- 掃除の手順
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- 排水口のフタ、ヘアキャッチャー、整流ブロックを取り外す
- 中性洗剤とブラシを使って、各パーツに付着したヌメリや汚れが落ちるまでしっかりとこすり洗いする
- ワイヤーブラシを排水口に差し込み、奥の排水経路(浴槽側ともつながる部分)をやさしくこすって汚れをかき出す
- 水でしっかり洗い流して、部品を元通りに戻す
なお、排水トラップの奥まで掃除する方法や、浴槽側の排水口の構造と清掃手順などは、LIXILの公式連載「お風呂掃除部」や、「お風呂の排水口(排水溝)の掃除方法」の解説記事でも詳しく紹介しています。
洗面所・洗濯機の排水からにおいがまわり込んでくる
住宅の排水管は複数の場所が1本の管に合流する構造になっていることが多く、お風呂以外の場所から出たにおいが配管を通じて別の場所に流れ込んでくることがあります。
「お風呂を掃除してもにおいが消えない」「においの発生源がよくわからない」という場合は、洗面所や洗濯機まわりに目を向けてみてください。
以下のような症状が見られる場合、配管のつながりによるにおいの回り込みの可能性が高いです。
- においの発生源がお風呂以外の場合の症状
-
- 洗面台の排水口がゴボゴボと音を立てる
- 洗濯機まわりからも同じようなにおいがする
- においの出どころが特定できない
つながっている配管をチェックする
配管トラブルの兆候は、簡単な目視点検である程度確認できます。
ただし、一般の方による本格的な調査や作業はおすすめできません。確認はあくまで応急的な範囲にとどめ、無理な分解や力任せの作業は避けましょう。
以下のポイントを中心にチェックしてみてください。
- 配管トラブルの簡易的なチェックポイント
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- 洗面所の排水口に、髪の毛やヌメリ汚れがたまっていないか
- 洗濯機の排水ホースがしっかり差し込まれているか、ゆるんでいないか
- 長期間使っていない排水口に封水が残っているか(水が乾いていないか)
排水管の接続状況や内部のつまりを正確に把握するには、専門的な知識と技術が必要です。異常が見つかった場合は自分で無理に作業せず、必ず専門業者に相談するようにしましょう。
なお、配管の点検や修理は行えませんが、ご自身での点検に限界を感じる場合や、長年の汚れ・カビ・においが気になる場合には、浴室クリーニングサービスの利用をご検討ください。
プロの手による本サービスでは、浴槽まわりや壁面、床だけでなく、天井やシャワーヘッド、扉周辺など、ふだんは手が届きにくい場所まで丁寧に清掃します。
ぜひ一度ご検討ください。
マンションの共有排水管に汚れが蓄積している
自宅内のあらゆる箇所を掃除してもにおいが消えない場合、原因は「共有排水管」にあるかもしれません。
マンションやアパートなどの集合住宅では、各部屋の排水が建物内の「共有排水管」へと合流しています。
以下のような状況が当てはまるなら、共有排水管に問題がある可能性が高いです。
- 共有排水管に問題がある可能性が高い状況
-
- 掃除や封水対策をしてもにおいがまったく改善しない
- 上の階や隣の部屋でも同じにおいがする
- 夜間や使用量が多い時間帯ににおいが強くなる
管理会社に連絡をする
共用排水管のトラブルは個人で対応できません。異常が疑われる場合はできるだけ早く管理会社に連絡しましょう。
においの原因が共有部分にある場合、個人でいくら掃除をしても解決には至りません。まずは管理会社に状況を伝え、必要に応じて対応してもらえるか確認しましょう。
連絡時に伝えておくとスムーズな情報は以下の通りです。
- 管理会社に連絡する際に伝えておくべき情報
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- においの発生状況(場所・時間帯・においの種類など)
- 自分で試した対処法と、その結果
- 他の住戸で同様の症状の発生有無
専門業者であれば、より高度な清掃、洗浄ができる可能性があるので、においの原因が特定できない場合は、早めに相談することでトラブルの長期化を防げるでしょう。
お風呂が急に下水臭い?においの種類で原因を特定しよう

お風呂が急に下水臭い場合、どんなにおいかを意識すると、どこに問題があるのかが絞り込みやすくなります。
においの種類と主な原因は以下の通りです。
硫黄臭|排水管内の細菌による汚れの分解が原因
お風呂から「たまごが腐ったようなにおい」や「温泉っぽいにおい」がする場合、排水管内で細菌が汚れを分解しているサインです。
このとき発生する硫化水素が、独特なツンとした硫黄臭を生み出します。
湿気がこもりやすくなる梅雨〜夏場や、お風呂をしばらく掃除していなかった場合は雑菌が活発に働きやすくなります。
例えるなら、温泉地の脱衣所で感じるような独特な空気。それを自宅の浴室で感じるようなら、排水管内部で細菌が繁殖している可能性が高いです。
カビ臭|排水管や換気扇に蓄積したカビの匂いが原因
お風呂からこもったようなにおいがするときは、空気の通り道にカビが潜んでいるかもしれません。
「なんとなくカビっぽいにおいがする」「部屋干ししたときのようなこもった空気がある」と感じた場合、換気扇や浴室乾燥機、天井裏などにカビが広がっている可能性があります。
換気設備の奥やフィルター部分は掃除が行き届きにくく、ホコリと湿気がたまってにおいの原因になることがよくあります。
排水口を掃除してもにおいが消えないときは、空気の通り道に着目してみてください。
生臭さ|髪の毛や皮脂汚れの蓄積が原因
魚が腐ったような生臭いにおいがする場合は、排水口や排水管に汚れがたまっている可能性が高いです。
お風呂で使ったシャンプーやボディソープの泡には、髪の毛・皮脂・石けんカスがたくさん混ざっています。
完全に流れきらずに排水口や配管内に残ってヌメリとなり、細菌が繁殖する原因になります。
家族の人数が多いご家庭や、髪の長い方が多い場合は、汚れがたまりやすく注意が必要です。
見た目に汚れがなくても、配管の奥で汚れが少しずつ分解されると、においとして現れてきます。
お風呂が急に下水臭い?家の構造による違いとは(戸建て・マンション)
お風呂場の下水臭がどこからともなく漂ってくるとき、掃除や封水対策ではどうにもならないこともあります。
そのようなときは、「家の構造」による影響も疑ってみると突破口が見えてくるかもしれません。
においの原因となりやすい構造の特徴は以下の通りです。
それぞれの違いと対策を見ていきましょう。
戸建て|排水マスの汚れ・勾配不良が原因
一戸建てのお風呂が臭うときは、屋外の排水マスや排水管に問題が起きていないかを確認してみましょう。
代表的な原因とにおいの特徴は以下の通りです。
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原因 | 状態 | においの出方 |
---|---|---|
排水マスの汚れ・つまり | フタの下に泥・落ち葉・油汚れがたまっている | 排水がつまり、 においが逆流する |
勾配不良 | 排水管に十分な傾斜がなく、水がとどまりやすい | 水が流れずに腐敗し、 においを放つ |
排水マスの中は、ドライバーでフタを開ければ目視で確認できます。泥やヘドロが見えたら、バケツやヒシャクを使って汚れを取り除きましょう。
マンション|上階・下階の使用状況の影響が原因
マンションは上下階の排水がひとつの配管(縦管)に集約されているため、においの原因が他の部屋からきている可能性があります。
自分の部屋を使っていない時間帯にもにおいがする場合、構造由来の影響を疑ってみましょう。
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現象 | 想定される原因 | においの伝わり方 |
---|---|---|
排水口からゴボゴボ音がする | 上階で大量の水を 流している |
空気圧の変化でにおいが 押し出される |
使用していないのがにおう | 下階で排水管が 詰まっている |
においが共用配管を 逆流する |
夜になるとにおいが強くなる | 他の住戸の使用が集中する 時間帯 |
空気が滞り、 においが停滞する |
お風呂が下水臭いときの原因別診断チャート
どこからにおいが出ているのか分からないときは、まず原因を絞り込むことが大切です。
以下のチャートに沿って確認し、状況に応じた対処法を実践してみてください。

においの原因が複数重なっている場合もあります。まずは目に見える・触れられる部分からチェックして、手をつけやすいところから順番に対策してみましょう。
下水臭以外にも、浴槽のお湯に浮く汚れが気になる方は以下の記事を参考にしてください。
お風呂が急に下水臭い場合はプロに相談すべき?判断基準について

お風呂の下水臭には素人では手が届かない原因が隠れていることも少なくありません。無理して対応を続けるよりも、早めにプロへ相談したほうが早く快適な状態に戻せる場合もあります。
プロへの相談を検討すべき目安は以下の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
排水口の掃除をしても悪臭がすぐ戻るとき
掃除をしても数日以内ににおいが再発するようであれば、専門業者に相談するタイミングかもしれません。
というのも、排水管の奥や見えない部品に原因がある場合、自力での対応では限界があるためです。
表面の汚れは落とせても、配管の奥や構造内部にヌメリやカビが残っていればにおいはすぐぶり返します。
以下のような症状が当てはまる場合は、早めに専門の点検を検討しましょう。
- 専門業者による点検を推奨する症状
-
- 掃除後、2〜3日以内にまたにおいがする
- 排水口以外の場所(床や壁のすき間など)からもにおいが漂う
築年数が古く排水管の汚れの蓄積が多いとき
築10年以上の住宅で下水のようなにおいが発生している場合、排水管の内部に汚れが蓄積している可能性が高く、専門業者による点検を検討すべきタイミングです。
排水管は、年月とともに石けんカス・皮脂・ヌメリなどの汚れが少しずつたまり、蓄積が奥まで進むと通常の掃除では取りきれなくなります。
次のような症状が見られる場合は、配管全体に汚れが広がっているサインかもしれません。
- 排水管の汚れの蓄積が多い場合の症状
-
- 水の流れが悪くなっている
- ゴボゴボという排水音が続く
- お風呂以外の排水口でもにおいがする
目に見える範囲だけで判断せず、プロの手で内部の状態を詳しく確認してもらうことをおすすめします。
トラップやゴムパッキンの破損・ひび割れが見つかったとき
排水トラップやゴムパッキンにヒビ・グラつき・変形などの劣化が見られる場合は専門業者に相談しましょう。
構造部品の異常はにおい漏れの根本原因となり、適切に修理しなければ改善しません。
自己流で合わない部品を使って修理を試みると、かえってにおいが悪化することもあります。
次のような症状がある場合は、専門家による点検を検討してください。
- 専門家による点検を推奨する症状
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- ゴムが変色・破損している
- 部品がしっかりはまらず、ぐらつく
- 掃除後すぐににおいが広がる
高圧洗浄など専門的なつまり除去が必要なとき
市販の道具では届かない場所に汚れやつまりを感じたら、高圧洗浄を頼めるプロに任せるのが確実です。
高圧洗浄は、家庭の掃除では手が届かない排水管の奥深くまで水圧で洗い流す専門的な方法です。
以下のような症状が見られる場合は、早めの相談を検討しましょう。
- 専門的なつまり除去が必要な状況
-
- 排水の流れが徐々に悪化している
- 掃除してもすぐにヌメリやにおいが戻る
- 他の水まわり(洗面所・キッチンなど)でもにおいが気になる
複数の場所で異変がある場合は部分的な対処では追いつきません。建物の配管全体に問題が及んでいるケースもあるため、専門業者の判断を仰ぎましょう。
お風呂の下水臭を防ぐ!ニオイの発生を抑えるための日常習慣

においの原因は湿気・汚れ・空気のよどみであり、掃除頻度を少し見直すだけでも再発を防げます。
効果的なにおい対策の習慣は以下の通りです。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
排水トラップは週1で分解掃除し、においの元をためないようにする
においの原因は毎日の汚れの蓄積であるため、週に1回のこまめな掃除でリセットするのが理想的です。
排水トラップは水のフタとしてにおいを防いでくれますが、同時に髪の毛や石けんカスが溜まりやすい場所でもあります。
放っておくと雑菌が増えて、ドブのようなにおいが広がることも。
掃除の流れは以下の通りです。
- 手順
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- 排水トラップのフタ(目皿)を外す
- パーツ(ヘアキャッチャーや封水筒など)を取り出す
- ブラシで優しくこすってヌメリを落とす
- パーツの位置がズレないように注意しながら元に戻す
使用後は浴室全体に冷たいシャワーをかけて温度を下げる
お風呂を使い終わったあとに浴室全体に冷たいシャワーをかけておくと、浴室内の温度を下げることができ、においの発生を防ぎやすくなります。
具体的な流れは以下の通りです。
- 手順
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- 浴槽の残り湯や石鹸カスを軽く流す
- お湯で汚れを落とした後に、シャワーで浴室全体に冷水をかける
浴室全体に冷たいシャワーをかけて洗い流すことで、カビや雑菌の発生と繁殖の抑制に期待ができます。たった1分程度のケアでも毎日続けることで、におい予防に大きな差が生まれるでしょう。そしてシャワーをかけたあとに雑巾などで水気を拭き上げると、さらに効果的です。
換気扇や浴室乾燥機のフィルターにたまるホコリやカビに注意する
空気の通り道がにおいの原因になっていることがあるため、換気扇や浴室乾燥機のフィルター掃除をしましょう。
換気設備は浴室内の湿気を逃がす役割を果たしていますが、内部にホコリや水分がたまるとカビが繁殖し、においが逆流する原因になります。
お手入れの基本手順は以下の通りです。
- お手入れの手順
-
- ブレーカーを切る
- カバー・フィルターを外す
- 水洗いをする(洗剤を使う場合はやさしくこすり洗いを徹底)
- よく乾かしてから元に戻す
フィルターが破れていたり、劣化が目立つ場合は、無理に使い続けず交換も視野に入れましょう。
LIXILでは「換気乾燥暖房機専用の交換用フィルター」を用意しており、見た目だけでなく換気効率や清潔さの維持にもつながります。
「そろそろ替え時かも…」と感じたら、一度チェックしてみてください。
- 換気扇や浴室乾燥機の品番によって使用しているフィルターの品番も異なりますので、ご使用の機種に合ったフィルターをお選びください。
なお、浴室乾燥機の電気代が気になる場合は、以下の記事もチェックしてみてください。
LIXILの換気・排気システムで、においの原因の清掃に加えて浴室の換気も
掃除をしてもにおいが消えない場合は、湿気や空気のよどみといった浴室環境そのものの見直しをおすすめします。
浴室の換気・排気システムを整えることで、漂っている匂いを屋外へ排出したり、浴室内の湿気を排出し乾燥させることで、汚れの発生を抑えることにもつながります。
LIXILの浴室用換気乾燥暖房機「UFD-112A」は、換気・乾燥・暖房の3機能を1台に搭載。
浴室内の空気を適切に循環させることで、においを軽減することができます。
湿気をすばやく排出してカビや雑菌の発生を抑えるほか、室内干しの乾燥機能としても活用できるなど日常づかいにも便利です。
掃除だけでは限界を感じている方は、設備の力を取り入れてにおいをためない浴室環境を目指してみてはいかがでしょうか。
お風呂が急に下水臭いに関連するよくある質問
お風呂が急に下水臭いトラブルに関して「何が原因なのか」「誰に相談すればいいのか」迷ってしまうもの。
ここでは、においに関する代表的な疑問と解決策をまとめました。
気になる質問は以下の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
お風呂のにおい戻りがするのはなぜ?封水との関係は?
主な原因は、排水トラップ内の「封水」が切れていることです。
封水は排水口内にたまった水のことで、下水からのにおいを防ぐ水のフタの役割があります。
長期間使用していなかったり、水が十分にたまらない構造だと封水が蒸発しにおいが逆流します。
排水トラップはどこにある?自分で外して大丈夫?
排水トラップは排水口の中にあり、自分で掃除することも可能です。
フタを外すと「ヘアキャッチャー」や「封水筒」などのパーツがあり、順番に取り出すと構造が見えます。
向きや順番を覚えておくのがポイントで、ゴムパッキンの劣化があれば無理せず業者に相談しましょう。
築年数が古い家は配管トラブルが起きやすい?
築10年以上の住宅では、配管内部の劣化や汚れの蓄積によってにおいトラブルが起きやすくなります。
経年による詰まりや、排水マスへの泥・落ち葉の侵入が原因となることも。掃除で改善しない場合は、見えない部分に問題がある可能性が高いです。
お風呂が急に下水臭い原因まとめ
お風呂が急に下水臭くなる原因と自分でできる対処法、そして再発を防ぐための予防策について解説しました。
においの発生源を突き止めるには、排水口の状態・封水の有無・家の構造など多角的な視点が必要です。
原因を正確に把握するための主なチェックポイントは以下の通りです。
- チェックポイント
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- 封水切れ:旅行後や長期間使っていなかった場合に多く発生
- 排水トラップのズレ・破損:掃除のあとににおいが強くなるときは要注意
- 排水管の汚れ:髪の毛や皮脂の蓄積が悪臭の原因に直結
- 共有排水管の不具合:集合住宅でよく見られるトラブルのひとつ
- 湿気や換気不足:カビ臭やこもったにおいを引き起こしやすい環境
原因が見つかったら、まずは自分でできる範囲の対処から試してみましょう。
それでも改善しない場合は、無理に対処を続けず専門業者に相談しましょう。
本記事の監修者

織田 昌俊
株式会社LIXIL / LIXIL Water Technology Japan 浴室事業部
システムバスルームの商品企画、プロモーション業務などに20年超従事。現在は浴室のECビジネス全般を担当。自宅のお風呂は、LIXIL製 スパージュ。