浴室ドアは自分で交換できる?DIYの方法から費用相場、業者に依頼する判断基準まで徹底解説!

浴室ドアの交換は、一見難しそうに思えますが、実は自分で行うことが可能な場合もあります。

自分でできる作業と、プロの手を借りるべき作業を見極めることで、時間も費用も節約できるかもしれません。

この記事では、DIYでの浴室ドア交換の方法、必要な工具、費用相場、そして業者に依頼するべきかどうかの判断基準について、詳しく解説していきます。

浴室ドアは自分で交換できる?

浴室ドアの交換が自分で可能かどうかは、主に以下の3つの観点から判断します。

パーツのみの交換なら自分でできるケースが多い

浴室ドア本体丸ごとではなく、パッキンなどのパーツのみを交換するのであれば自分でできるケースが多いです。

浴室ドア周りに傷がつかないように防止をする養生作業も簡単に行うことができるので、業者に頼まなくても行うことができます。

特にDIYをすることが多く、作業に慣れているという方はサクサク作業できるでしょう。

既存のドア枠をそのまま使えれば自分で交換が可能

浴室ドアを自分で交換をするときには、取り付けられている既存のドア枠がそのまま使用できるかどうかも重要です。

既存のドア枠に異常がないのであれば、ドア障子と呼ばれる浴室ドアの扉の部分ごと交換すれば自分で交換することもできます。

ただし、ドア障子の扉の開き方やサイズなどさまざまな品番があるので、選ぶ際には注意が必要です。

LIXIL部品ナビでは、浴室ドア内側上部に貼ってある「製造管理ナンバーシール」の番号をもとにお使いの浴室ドアを特定することができるので、新しいドア障子をお探しの際はぜひご活用ください。

  • LIXIL製の浴室限定です。

既存のドア枠をそのまま使えない場合は業者に依頼が必要なことも

浴室ドアの開閉時にはドア枠にダメージがいきやすいため、ドア枠が歪んでしまっていることも多いです。
そのような場合、ドア枠と額縁・建築壁との間に隙間が発生し、湿気が侵入しやすくなる場合もあり、木材の劣化やカビ発生の原因にもなります。

そのため、既存のドア枠が使えない場合にはどのような修理を行うのか、現在はどのような状態なのかをしっかりと把握するためにも業者に依頼をするのがおすすめです。

浴室ドアを交換するべきタイミングは?

浴室ドアの耐用年数はおおよそ5年から10年と言われていますが、開閉する回数が多いため劣化も早く、長く使っているとところどころ気になる箇所が出てくることもあります。

そのため、目安として下記のようなタイミングに交換を検討しましょう。

浴室ドアのドア障子(パネル部分)が壊れたとき

浴室ドアのドア障子に異常が生じたり、パネル部分が割れた際には浴室ドアを交換するのがおすすめです。

特にパネル部分に割れが発生した際には漏水につながるため、応急処置としてテープなどを用いて、亀裂部を保護した後、早めに修理・交換をするようにしましょう。

LIXIL製の浴室であれば、折れ戸タイプの浴室ドアを使用している場合、障子部分だけを交換することが可能です。

浴室ドアのゴムパッキン部分が劣化してきたとき

浴室ドアのゴムパッキンが劣化していた場合、中から水が漏れたり、外から水が侵入したりする場合があります。

そのため、ゴムパッキンが劣化していた場合も交換するべきタイミングです。

目安としてはゴムパッキンに弾力がなくなってきており、ひび割れや縮みが見受けられたら交換を検討してもいいかもしれません。

浴室ドアのすき間にカビが固着して、掃除しても取れないとき

浴室には水分が多く、カビが繁殖しやすい環境にあるため、浴室ドアにもカビが繁殖してしまうことがあります。

もちろん、掃除をしていればある程度は防ぐことができますが、ゴムパッキンの部分や扉の通気口となる部分は掃除がしにくく、水が溜まりやすいためカビが発生する確率が高いです。

どうしても落とせないカビをそのまま放置しておくと周囲に繁殖してしまうこともあるので、浴室ドアを交換するのがおすすめです。

浴室ドアの開閉時の動きが悪いとき

浴室ドアには開き戸と折れ戸がありますが、それぞれ開閉がスムーズに行うことができなくなった時も交換のタイミングです。

開き戸の場合は、浴室ドアを開くノブの部分に錆びが生じて操作性が悪くなったり、 開きにくくなったりすることがあります。

折れ戸の場合は、浴室ドア障子と取り付けられているドア枠の接触部分に不具合が生じることで開閉がしにくくなります。

いずれも不具合が発生している場合は、開閉の際にキーと軋むような音が鳴るので、音が鳴り始めたら交換を検討しましょう。

ただし、レールにゴミが溜まっている場合も動きが悪くなることがあるため、掃除や調整次第で動きが改善できることもあります。

浴室ドアから水漏れが起きているとき

浴室ドアから水漏れが見受けられるときも交換のタイミングです。

水漏れが起こっている箇所の近くに原因がある可能性が高いため、水漏れが起こっている箇所をチェックしましょう。

例えば、ゴムパッキンが切れてしまっていたり、面材が割れてしまっている場合に水漏れが起こるので、このような部分を確認してみてください。

同じ浴室ドアを5年から10年使用している場合

同じ浴室ドアを5年から10年使用している場合も交換のタイミングと捉えるようにしましょう。

浴室設備の交換目安はおおよそ5年から10年とされており、大きな劣化が見受けられない場合も浴室全体のメンテナンスやリフォームが必要と考えられています。

浴室設備全体なので扉のみの交換ではありませんが、使用し始めてから5年から10年以上経過している場合には一度点検を検討してみてください。

浴室ドアの種類と選び方

浴室ドアにはさまざまな種類がありますが、ドア障子のみを交換する際には、現在使用しているタイプ以外に交換することはできません。

そのため、あなたが使用している浴室ドアと同様のタイプを探して交換用のドア障子を選ぶようにしましょう。

折れ戸

折れ戸は狭いスペースでも設置ができるため、自宅のスペースを有効活用したいという方におすすめのタイプです。

取り付けるための工事が比較的簡単で、掃除もしやすいため、なるべく浴室ドアを清潔に保ちたいという方にもぴったりでしょう。

ただし、ドア枠と接合する部分以外にも、浴室ドアの折れ部分も劣化をしてしまうこともあり、開閉がしにくくなる恐れもあります。

開き戸

開き戸はデザイン性が高く、見た目にこだわりたいという方におすすめです。

ドアノブを回したり、レバーを下ろすことで開閉ができるため、使い方がわかりやすいというメリットもあります。

ただし、浴室が狭い場合には浴室ドアの向こうに障害物があったり、誰かが倒れてしまっている場合には浴室ドアが開かなくなってしまう恐れもあるので注意が必要です。

引き戸

引き戸は扉を開閉しても周囲の邪魔にならず、出入り口が広く取れるため小さな子どもや高齢者がいる家庭におすすめです。

前後のスペースを十分に確保できるため、脱衣所を圧迫したくないという場合にも適しています。

ただし、新たに設置をする際には浴室ドアを収納する戸袋のスペースを確保する必要があるので、もともとあった収納スペース等を取り除く恐れもあるので注意しましょう。

自分でできる?浴室ドアの交換方法と費用相場

浴室ドアを自分で交換したいという場合、どのような交換方法があるのか、どのくらいの費用がかかるのかを解説します。

それぞれの箇所ごとに交換方法と費用相場をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ドア障子の交換方法と費用相場

ゴムパッキン部分だけでなく、開閉に難があるなど複数箇所に異常が生じている場合には、ドア障子を交換するのがおすすめです。

ドア障子の交換相場は、だいたい5万円から8万円程度です。

交換の手順は下記の流れで行いましょう。

【交換の手順】
  1. 交換用のドア障子が到着したらドア枠から既存のドア障子を取り外す
  2. 普段掃除することができない部分の清掃をする
  3. 新しいドア障子を設置して作業完了

ドア障子の交換設置までプロにお願いしたい場合は、以下のページからお申し込みください。

パッキン部分の交換方法と費用相場

ゴムパッキンの部分のみ傷が入っていたり、ひび割れが発生していたりする場合にはパッキン部分の交換をしましょう。

交換にかかる費用の相場はおおよそ3,000円から10,000円ほどです。

LIXILの浴室ドアをお使いの場合はそれぞれ対応するゴムパッキンが用意されているので、ご自宅の浴室ドアの型番を確認してから購入しましょう。

交換の手順は下記の通りです。

【交換の手順】
  1. 交換用のゴムパッキンが届いたら、古いゴムパッキンを引っ張って外す
  2. ゴムパッキンがハマっていた溝の汚れを落とす
  3. ゴムパッキンをつける前にしっかりと乾燥をさせる
  4. ゴムパッキンをはめる

既存のドア枠を使ったドア障子の交換方法(カバー工法)と費用相場

既存のドア枠はそのままにして、その上から新たなドア枠をはめ込んで施工をするカバー工法というものがあります。

新たなドア枠をはめ込むため、ドア全体が綺麗になり見栄えが良くなります。
しかし、枠の上に新たな枠を入れることで、幅や高さが小さくなってしまうというデメリットもあるので注意しましょう。

なお、交換費用の相場は約10万円程度となっています。

交換手順は下記の通りです。

【交換の手順】
  1. 既存の浴室ドアを外す
  2. 既存のドア枠と新しいドア枠の位置を調整する
  3. ドア枠の固定とシーリングを行う
  4. 新しい浴室ドアをはめ込む

浴室ドアの交換を安く済ませる方法

浴室ドアの交換にはある程度の金額がかかってしまいますが、できるだけ安く抑えたいのが本音ですよね。

そこで、ここからはどのようにすれば浴室ドアの交換費用を抑えることができるのかご紹介します。

工事範囲を最小限にする

異常が生じている箇所はどこなのかを確認して、工事範囲を最小限に抑えることで費用を抑えることができます。

例えば、浴室ドアのゴムパッキン部分の交換や障子部分の交換だけで修理を済ませることも可能です。

もし、ドア交換を検討している場合は、本当に全体の交換が必要なのかを確認してから行うと良いでしょう。

同じ品番の商品を使う

費用を最小限に抑えたいという場合には、同じ品番の商品を用意して施工箇所を減らすのもおすすめです。

浴室ドアのサイズや形はメーカーや品番ごとに多少異なるため、メーカーや品番を変えてしまうとドア枠ごと交換しなければならないケースがあります。

その場合は、施工箇所が増えてしまうため、費用が高くつきやすいので注意しましょう。

介護保険を活用する

浴室ドアを交換する場合には、介護保険が利用できるケースもあります。

例えば、今まで開き戸だった浴室ドアを安全のため、折り戸や引き戸にすることも可能です。

自分での負担を減らして浴室ドアの交換をしたいという場合には、介護保険が使えるかどうかも確認しておきましょう。

複数のリフォーム会社に見積もりを依頼する

「浴室ドアの交換をしたいけど、方法がわからなかった」「1人ではなかなかできなさそう」という方は複数のリフォーム会社に見積もりを依頼するのがおすすめです。

相見積もりをとって、頼みたいと思っている施工業者に他の業者の方が安かった旨を伝えて金額交渉をすると安くなる可能性があります。

どうしても自分でできそうにないという場合は手間はかかりますが、複数のリフォーム会社に問い合わせてみましょう。

LIXIL製の浴室をお使いの方で、浴室ドアが折れ戸タイプの場合、設置工事付きでカンタンに注文ができます。

浴室のドア交換についてよくある質問

浴室のドア交換についてよくある質問をまとめました。

浴室のドア交換についてのお悩みを解決するために、それぞれの質問にお答えします。

浴室のドアが壊れた時の応急処置は?

もし、面材の部分に割れが発生した場合は、まずは亀裂部分をテープなどで保護し、施工業者に相談してみましょう。

開閉に違和感がある場合は枠の歪み等の可能性もあり、周囲の壁に異常をきたす恐れもあるので、早めに相談をするのが望ましいです。

浴室ドアの戸車交換費用はいくらですか?

浴室ドアの戸車交換はおおよそ14,000円から22,000円程度で行うことが可能です。

浴室ドアのゴムパッキン交換費用はいくらですか?

浴室ドアのゴムパッキン交換は自身で行う場合は、パーツ代として3,000円から10,000円がかかります。

浴室ドアの交換時間はどのくらいですか?

ドア交換やカバー工法での交換であれば半日〜1日かかります。

もし、ドア枠ごと交換する場合は早くても1日、長ければ数日かかることもあります。

LIXILの浴室ドア交換の値段は?

LIXILの浴室ドア(障子)交換をする場合の値段は約82,000円からとなっています。

浴室ドアの寿命はどれくらいですか?

浴室設備の耐用年数はおおよそ5年から10年と言われています。

目立った傷がなくても、ゴムパッキンの弾力が損なわれていたり、目に見えない箇所にカビが生えてしまっていたりすることもあるので交換がおすすめです。

まとめ

浴室ドアの交換はどこが壊れているのかによって、自分でも行うことができます。

LIXILの浴室ドアをご利用の方は、ゴムパッキンの修理であれば3000円から、障子の交換であれば45,000円から行うことが可能です(材料のみの値段となります)。

また、LIXIL部品ナビでは、 浴室ドア内側上部に貼ってある「製造管理ナンバーシール」の番号をもとにお使いのドア障子を特定することができるので、新しいドア障子をお探しの際はぜひご活用ください。

  • LIXIL製の浴室限定です。

また、作業内容によっては自分で行うのが難しい修理もあるので、すぐに業者に依頼をするのもおすすめです。

LIXILオンラインショップでは、LIXILグループ会社が責任をもってパッキンやドア障子の交換まで行うことが可能なので、業者探しにお困りの方にも大変おすすめです。

浴室ドアの開閉に異常(ガタツキ、開閉が固い、自然に開く)があったり、パッキンが切れていたり、面材に傷や割れがある場合は、ドアを丸ごと交換してしまったほうが今後楽になるかもしれません。

今回の内容を参考に、ご自宅の浴室ドア交換を検討してみてください。

本記事の監修者

古屋 重行

株式会社LIXIL / LIXIL Water Technology Japan 浴室事業部

2018年入社。浴室商品のECにおけるプロモーションやコミュニケーション設計を担当。

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