お風呂にある鏡の水垢の掃除方法をご紹介!種類別の原因から、予防方法まで徹底解説

お風呂の鏡が白くなる、水垢による汚れ。

水垢は水に溶けにくい性質なので、水をかけるだけでは落とせません。ゴシゴシと強くこすっても、なかなか汚れが落ちなくて困っている方も多いでしょう。

鏡に写る自分の姿も見えにくくなりますし、何より不潔で気になりますよね。

そこで本記事では、お風呂にある鏡の水垢のお掃除方法をご紹介します。水垢の種類から、水垢が付く原因、水垢の予防方法までまとめているので、ぜひ参考にしてください。

お風呂の鏡の水垢の種類と、水垢が付く原因

お風呂の鏡にできる水垢には、いくつかの種類があります。

間違った方法でこすってしまうと鏡にキズがつくことがあるため、まずは“どんな水垢が付いているのか”を見極めることが大切です。

代表的な水垢は次の2種類です。

それぞれの特徴と、なぜ鏡にこびりついてしまうのかを解説していきます。

水道水由来の水垢

鏡にできる白いうろこ状の汚れの多くは、水道水のしずくが原因です。

シャワーを使ったときに鏡へ飛び散った水や、手でパシャッとかけた水が自然乾燥することでそのまま白く残ってしまいます。

たとえば、鏡に細かい点々や白い輪っかのような模様が広がっていたら、水道水由来の水垢である可能性が高いです。

拭いてもすぐには落ちず、カリカリとした質感を感じるのが特徴です。

水道水由来の水垢の原因:水道水中のミネラル分が乾燥したもの

水道水には、カルシウムやマグネシウムといった“ミネラル成分(天然にふくまれる栄養の粒子)”が含まれています。

ミネラル分は水と違って蒸発しにくいため、水滴が乾いたあとに鏡の表面に残ってしまうのです。

毎日のようにシャワーを浴びていれば「乾いては積み重なり…」をくり返し、いつの間にかガチガチの“うろこ状”に育ってしまいます。

見た目が気になるかもしれませんが、ここまでくると普通の掃除ではなかなか落ちません。対策を立てるためにも、まずは性質を頭に入れておくことが大切です。

石鹸と水道水由来の水垢

もうひとつ気をつけたい原因は、石鹸と水道水が合わさることで生じる白い汚れです。

体を洗っているときに飛び散った石鹸の泡や、顔を洗ったあとに流れた泡が鏡に残っている状態で水道水がかかると、白く曇ったような膜ができてしまいます。

鏡の下半分だけが白っぽくにごっていたり、タオルで拭いてもベタついた感じが残るときはこのタイプの水垢が原因かもしれません。

石鹸と水道水由来の水垢の原因:石鹸カスと水道水中のミネラル分が結合したもの

“石鹸に含まれる油分”が”水道水に含まれるミネラル分”とくっつくことで、鏡に汚れが残るのです。

石鹸の泡をしっかり洗い流さなかったり、シャワーでサッと流しただけで終わらせてしまうと、鏡の表面に油分とミネラル分がこびりつきやすくなります。

時間がたつと黒ずみに変わったりカビの発生源になることもあるため、見た目の問題だけでは済まなくなってしまうことも。

「白く曇るだけだから後回しでも大丈夫」と思って放置してしまうと、あとで鏡全体をくもらせてしまう原因になります。

汚れが軽いうちに、しっかり落としておくことが大切です。

お風呂の鏡の水垢の掃除方法

お風呂の鏡が白く曇ると「ちゃんと洗っているのに…」と落ち込む方が多いかもしれません。

輝きを取り戻すには必要な道具と掃除方法をおさえることが大切です。

ここでは、以下の順にお風呂の鏡から水垢を除去する掃除方法を紹介します。

お風呂の鏡の水垢の掃除手順と用意するもの

用意するもの
  1. お風呂用の中性洗剤(鏡にダメージを与えにくいもの)
  2. 柔らかいスポンジ
  3. ゴム手袋(手荒れが気になる方は必須)
  4. 吸水性があるタオル

これらはドラッグストアや100円ショップで手に入るものばかりです。

続いて掃除の手順を見ていきましょう。

掃除の流れ
  1. 鏡全体に中性洗剤を行き渡らせる
  2. 洗剤を5~10分ほど置いて、汚れを浮かせる
  3. スポンジで円を描くようにやさしくこする
  4. 水でしっかり洗い流す
  5. 乾いたタオルで水気を拭き取る

お風呂あがりのタイミングで掃除すると、鏡も温まって汚れが浮きやすくなるのでおすすめです。

お風呂の鏡の水垢を掃除する際の注意点

注意点
  • 柔らかい素材のスポンジでも、強くこすりすぎると鏡が割れる可能性があります。優しくこすることが大切です。
  • 使用する中性洗剤の使い方は、よく確認したうえで作業をしてください。
  • 鏡に傷がつく可能性があるため、水垢が取れなくても研磨はしないようにしましょう。鏡の周囲に傷がつくと、黒いシミのようなサビが発生する可能性もあります。

また、使用回数に応じた経年劣化により、鏡表面の傷が増えると、傷を中心に水垢が付着しやすくなる場合があります。

そのため、お風呂の鏡を掃除しても水垢が取れづらかったり、頻繁に水垢が付いてしまったりする場合は、鏡の交換を検討しましょう。

なかでも「掃除してもすぐ汚れる…」と感じている方には、LIXILの浴室用「縦長ミラー」や「マグネットミラー」がおすすめです。

メーカーによる取付工事つきで、古い鏡の取り外しまでお任せできるので手間がかからず安心。見た目もスッキリしていて、バスルーム全体が広く明るく見えるという声も多いです。

毎日の掃除に疲れてしまった方は、ぜひ新しい鏡への交換も検討してみてください。

  • 浴室によっては取り付けができない鏡もあります。購入する際は、事前に設置が可能かどうか確認をしましょう。

ナチュラルクリーニングで水垢を落とす方法

「市販の洗剤を使いたくない」「小さな子どもやペットがいる」家庭では、「ナチュラルクリーニング(自然素材を使った掃除)」にしたい方もいらっしゃいますよね。そんな時には、クエン酸がおすすめです。

ナチュラルクリーニングといえば、重曹、クエン酸、お酢などがありますが、鏡の水垢に対して有効なのは、クエン酸です。水垢の主成分はアルカリ性の炭酸カルシウムですが、クエン酸は酸性なので、化学反応によって水垢を中和・分解してくれます。

用意するもの
  1. クエン酸(粉タイプまたはスプレータイプ)
  2. 水(スプレーを作るときに使用)
  3. キッチンペーパー
  4. ラップ
  5. 柔らかい布またはスポンジ
掃除の手順
  1. クエン酸スプレーを作る(水200mlに対して約2gのクエン酸(濃度1%))
  2. 鏡の汚れている部分にスプレーし、キッチンペーパーを貼る
  3. ラップでカバーして、3分間放置する
  4. スポンジや布でやさしくこする
  5. 水でしっかり洗い流し、乾いた布でふき取る

ただし、LIXILの浴室鏡など一部の製品には、クエン酸の使用を推奨しておりません。鏡のコーティングに影響を与えるおそれがあるため、使用前に取扱説明書をよくご確認ください。

お風呂の鏡に傷をつけずに掃除するポイント

鏡の水垢を落とすために強くこすりすぎてしまうと、鏡に細かな傷がついてしまう可能性があります。

目には見えない傷でも汚れが入り込みやすくなり、水垢がどんどん落ちにくくなってしまいます。

鏡をピカピカに保ちたいなら、汚れを落とす前に“傷をつけない工夫”をすることが大切です。

ここでは、鏡をいたわりながら掃除するための基本ポイントを3つ紹介します。

使う道具や洗剤に注意する

お風呂の鏡を掃除するときに使う道具は、鏡の表面を傷つけないものを選ぶことが大切です。

間違った道具を使ってしまうと小さな傷がたくさんついてしまい、かえって水垢がたまりやすくなります。

避けたほうがいい道具
  1. 金属たわしや硬めのブラシ
  2. 粉末クレンザー、磨き粉など研磨力の強いもの

これらは一見汚れに強そうですが、鏡には刺激が強すぎるため使用はNGです。

鏡の水垢を落とす際は、以下の道具を使うのがおすすめです。

鏡の水垢を落とす際に使う道具
  1. 柔らかいスポンジ(浴室用のもの)
  2. マイクロファイバークロス
  3. 中性洗剤やクエン酸スプレーなど、鏡にやさしい洗剤

鏡にキズをつけず、長く美しい状態を保つためには素材選びが大切です。

「どこで買えばいい?」「本当に浴室に使って大丈夫?」と感じている方には、LIXILストアの活用をおすすめします。

浴室アイテムから純正メンテナンス用品、さらに工事付きサービスまで、住まいのための14万点以上の商品・サービスが揃うLIXILの公式通販サイトです。

品質にこだわる方や長く使える掃除道具を探している方は、ぜひLIXILストアをチェックしてみてください。

できるだけ優しく丁寧にこするようにする

鏡を長くきれいに使うには「強くこする」のではなく「じっくりゆるめてから、やさしくなでる」のがコツです。

掃除のポイント
  • 洗剤やクエン酸をしっかりなじませて、汚れをやわらかくしてからこする
  • スポンジはやわらかい面を使い、力を入れずに円を描くように動かす
  • 汚れが落ちにくい場合も、強くこすらず2〜3回に分けて掃除する

無理に一度で落とそうとせず、少しずつ落としていくことが鏡を傷めないコツです。

時間をかけて汚れを浮かせる

鏡の水垢は、軽くこすったくらいではなかなか落ちません。

その理由は、水滴が乾いたあとにミネラル分がガチッと固まってしまっているからです。

そのような“がんこ汚れ”を落とすには、時間をかけて汚れをゆるませるのがポイントです。
すぐにこすろうとせず、まずは洗剤をじっくりなじませてからやさしく拭き取りましょう。

お風呂の鏡に付く水垢を予防する方法

水垢はこまめに掃除すれば落とせますが、そもそも付かないようにする工夫を取り入れると鏡の美しさがぐっと長持ちします。

ポイントは、“水・石鹸・湿気”の3つを残さないことです。
鏡を“掃除いらずの状態”に近づけたい方は、下記5つの方法を実践しましょう。

お風呂の鏡に付いた石鹸カスを洗い流す

入浴後は、お風呂の鏡に付いた石鹸カスを、シャワーで洗い流しましょう。鏡の上からお湯をかけて、入浴中に付着した石鹸を充分に丁寧に洗い流します。

石鹸カスを早い段階で落とすことで、白い粉末状の水垢の発生を予防できます。

この時点で気になる汚れがある場合は、柔らかいスポンジで軽くこすって落としておきましょう。

お風呂の鏡に付いた水滴を拭き取る

お風呂の鏡に付いた水分を放置すると、水道水に含まれるミネラル分が元となって、水垢が発生する可能性があります。

定期的に、乾いた柔らかい布で、お風呂の鏡に付着した水滴を丁寧に拭き取りましょう。

このとき、湿った布を使うと、水滴が上手く拭き取れません。きちんと乾いた布を使い、水滴を拭き取りましょう。

お風呂の鏡が曇って見えないからといって、鏡に水をかけない

入浴中に発生する湯気によって鏡が曇ったときに、鏡に水やお湯をかけて曇りを解消する人もいるでしょう。

しかし、広範囲に水道水がかかり、水垢が発生する可能性を高めてしまうため、曇りを解消するために鏡に水をかけるのは有効ではありません。

鏡の曇りを解消したい場合は、鏡のくもり止めを使用してみましょう。

LIXILの「鏡くもり止めキット」は、鏡表面の汚れを落とすクリーナーと、鏡表面に水の膜を生じさせてくもり止め効果を発揮するスプレーがセットになっているため、鏡の汚れの掃除と予防を同時にすることができます。

  • お風呂の鏡によっては、表面に塗布されたコーティング剤が剥がれることもあるため、取扱説明書等をきちんと確認してから利用するようにしましょう。

換気をしっかりして浴室内の湿気を飛ばす

お風呂の鏡に水垢がつきやすくなる原因のひとつが湿気のこもりです。

鏡のまわりに湿気がこもっていると、水滴が乾かずに長時間残り水垢のもとになります。

だからこそ、お風呂あがりには湿気をできるだけ早く外に逃がすことが大切です。

おすすめの換気方法
  • 入浴後はすぐに換気扇をまわす
  • 鏡についた水滴は乾いた布でふき取ってから換気する

ちょっとした換気の工夫だけでも、水垢やカビの発生を減らせます。日々の習慣に取り入れて、鏡の美しさをキープしましょう。

鏡に撥水コーティングを施す

お風呂の鏡に撥水コーティングをしておくと、水が表面にはじかれて水滴がたまりにくくなります。

撥水コーティングのメリットは以下のとおりです。

撥水コーティングのメリット
  • 水滴が広がらずに流れ落ちるので、水垢がつきにくくなる
  • 鏡のくもりも軽減できることがある
  • 掃除の頻度が減り、キレイな状態が長く続く

「毎日掃除する時間が取れない」という方でも、一度コーティングしておけば数週間から数か月効果が続くタイプもあるため、手間なく清潔感を保てます。

鏡に撥水コーティングを施す方法

撥水コーティングは「鏡専用のスプレー」や「塗るタイプのコーティング剤」を利用すれば、自宅でも簡単に施工できます。

撥水コーティングの手順は以下のとおりです。

手順
  1. 鏡の汚れをしっかり落とす
  2. 乾いた布でしっかり拭き取り鏡を完全に乾かす
  3. コーティング剤を鏡に塗る or スプレーする
  4. 乾燥時間を守り、完全に乾くまで触らずに放置

効果は時間とともに少しずつ薄れていきます。数週間〜数か月に一度の再施工を目安にすると、きれいな状態を保てるでしょう。

お風呂の鏡の水垢掃除の頻度とタイミングは?

お風呂の鏡をきれいに保つにはこまめに掃除することが大切です。

しかし、「毎日きっちり掃除するのは大変…」という方が多いでしょう。

実は、以下のペースを習慣にすれば手間をかけずにキレイが長持ちします。

ここでは、鏡の水垢をため込まないためにおすすめの掃除の頻度とタイミングを紹介します。

週1回の軽い掃除で水垢を防げる

毎日しっかり掃除するのは大変ですが、週に1回だけ軽くお手入れするだけでも水垢はつきにくくなります

こまめに汚れをリセットしておけばうろこ状にこびりつく前に落とせるため、あとで大掃除に苦労することもありません。

週1回の掃除ポイント
  1. 中性洗剤を鏡に吹きかける
  2. 2〜3分なじませて、やわらかいスポンジでやさしくこする
  3. 水で流したあとは、乾いた布でふき取りまで行いましょう

この程度の掃除でも、水垢の元を断つには十分効果があるので試してみてください。

月1回の徹底ケアで頑固な水垢も綺麗にリセット

毎週の軽い掃除にくわえて、月に1度の集中ケアがおすすめです。

時間をかけてゆっくり汚れを浮かせれば、普段のお手入れでは手が回らない部分まできれいにできるので、こびりついた白い跡もスッキリ落とせます。

やることはシンプルで、時間をかけて汚れを浮かせる+やさしく拭き取るのみ。

後述する「パック掃除」の方法を実践すれば、頑固な汚れにも無理なく対応できます。

無理のないペースで続けていきましょう。

100均アイテムでできるお風呂の鏡の水垢対策

「できるだけお金をかけずに鏡の水垢をきれいにしたい」場合は、100円ショップにあるアイテムを活用してみましょう。

最近の100均には水垢対策に役立つグッズがたくさんそろっています。

汚れを落とすグッズから毎日の予防に使えるスプレーまで、種類も意外と豊富です。

ただし、製品によっては鏡の表面を傷めるリスクがあるため、使い方や注意点をしっかり確認してから取り入れることが大切です。

ここでは、実際に100均で購入できる便利なグッズや、予防スプレーの作り方を紹介します。

100均で買える水垢対策グッズ

100均の商品は価格が手ごろなので、「まずは試してみたい」という方におすすめです。
以下に代表的な商品をまとめました。

  • 2025年5月時点の商品情報となります。

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商品名・店舗 特徴 注意点
スポンジキューブ
(ダイソー)
水だけで汚れを落とせる。
コスパも良い
キレイ鏡には使用不可(※)
ダイヤモンドパフ:DO
(キャン★ドゥ)
人工ダイヤ入り。しつこいうろこ汚れ向け 柔らかい鏡には不向き(※)
鏡のうろこ取り2P
(キャン★ドゥ)
ホタテ由来のナチュラル研磨素材 コーティング鏡には不向き。目立たない場所で試すのがベスト(※)
  • こすりすぎるとキズが付いたり、ツヤが出ることがあります。

100均アイテムで作る水垢予防スプレー

「掃除のたびにゴシゴシするのは面倒…」という方に使ってほしいのが、軽い汚れを日々落とす“簡易スプレー”です。

100円ショップで揃う材料だけで、ミネラル成分や石鹸カスの蓄積を防ぐ用途に活用できます。

ただしこのスプレーは、撥水コーティングのように水をはじいたり保護膜を作るものではありません
あくまでも“軽い汚れを翌日に持ち越さない”ためのクリーニング補助として使いましょう。

用意するもの
  • クエン酸(粉末タイプ)
  • スプレーボトル(100〜300mlサイズ)
  • 小さじ
  • すべて100均でOK
作り方の手順
  1. 水200mlをスプレーボトルに入れる
  2. 約2gのクエン酸を加える(濃度1%)
  3. フタをしてよく混ぜれば完成

使い方は、気になる部分にスプレーして軽くこすり、しっかりと洗い流すのみ。

クエン酸が残ったままだと素材を傷める可能性があるため、最後は十分に水で洗い流すようにしてください。

水垢専用クリーナーとお風呂用洗剤の違いや特徴

お風呂掃除に使う洗剤には次の2種類があります。

どちらも汚れを落とすためのものですが、得意な汚れの種類や使い方に違いがあります。

ここでは、それぞれの特徴や使い分けのポイントを解説します。

水垢専用クリーナーの特徴と選び方

水垢専用クリーナーは、水道水に含まれるミネラル分によってできた「うろこ状の汚れ」を落とすために作られた洗剤です。

普通のお風呂用洗剤では落ちにくい白いこびりつきにも対応しているため、頑固な水垢に効果を発揮します。

ただし、素材への影響が強い酸性成分が使われていることも多く、使用には注意が必要です。
「混ぜるな危険」などの表記がある場合は、必ず使用前に確認し、安全な方法で扱いましょう。

主な特徴
  • 酸性成分が多く、ミネラル汚れを分解して落とす
  • スプレータイプ、ジェルタイプ、ペーストタイプなど種類が豊富
  • 頑固なうろこ汚れに適しているが、使用方法を誤ると鏡にダメージを与えることも
選び方のポイント
  • 「鏡対応」と記載があるかどうかをチェック
  • できるだけ成分のやさしいものから試す
    • 「弱酸性」「中性」の表記があるものから始めると安心
  • 研磨剤入りかどうかも確認する
    • 鏡の表面を削るおそれがあるため、必要に応じて慎重に選ぶ

「水垢用」と書かれていても、すべての素材に使えるとは限りません。購入前に使用可能な場所を確認しましょう。

お風呂用洗剤で水垢は落ちる?

お風呂用洗剤は、皮脂汚れや石けんカスなど日常的な汚れを落とすのに適した中性洗剤です。浴槽・床・壁など幅広く使えるため、家庭でよく使われています。

ただし、鏡に固まってできた水垢には効果が弱いことが多く、がんこな汚れを落とすには専用のクリーナーが必要になる場合があります。

お風呂用洗剤と水垢専用クリーナーの違い

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比較項目 お風呂用洗剤 水垢専用クリーナー
主な用途 浴槽・床・壁などの軽い汚れ 鏡や蛇口のしつこいうろこ汚れ
対応する汚れ 皮脂・石けんカス・ぬめり 水道水のミネラル成分による白い水垢
液性 中性が中心 酸性タイプが多い

【今すぐできる】お風呂の鏡の水垢を家庭にあるもので掃除する方法

「水垢が気になるけど、専用の洗剤や道具が手元にない…」といったときにおすすめなのが、家にあるものを活用した応急的な掃除法です。

家にある日用品でできる水垢掃除は以下のとおりです。

思い立ったその日に試せる方法ばかりなので、ぜひ活用してみてください。

頑固な水垢に効く「クエン酸パック法」

ガンコな水垢には、クエン酸の力をしっかり活かせる「パック法」がおすすめです。

用意するもの
  • クエン酸(粉末 or スプレー)
  • 水(200mlに対して小さじ1の割合で溶かす)
  • キッチンペーパー
  • ラップ
  • やわらかいスポンジ or 布
掃除の手順
  1. クエン酸水をスプレーして、鏡の汚れにしっかりなじませる
  2. スプレーした上にキッチンペーパーをのせる
  3. その上からラップで覆い、3分間放置
  4. 時間が経ったらペーパーとラップを外し、やさしくこすり洗いする
  5. 水でしっかり洗い流し、乾いた布でふき取る
    • 上記手順を踏んでも落ち切らない頑固な汚れは、1~5の繰り返しで掃除をすることをおすすめします。
注意点
  • 研磨剤入りのスポンジや粉末クレンザーは使わないでください
  • 表面にくもり止めや撥水加工がある鏡には使用を避けるか、目立たない場所でテストしてから使用してください

ラップを使った浸透法

「洗剤やクエン酸をスプレーしても、すぐに乾いてしまう…」という場合は、ラップを使って成分をしっかり浸透させるのがおすすめです。

パックのように洗剤をとどめておけるので、水垢がやわらかくなって落としやすくなります。

手順
  1. 汚れた部分にクエン酸水をたっぷり吹きかける
  2. スプレーの上にキッチンペーパーをかぶせる
  3. ペーパーの上からラップを貼って空気を遮断する
  4. そのまま3分ほど放置して汚れを浮かせる
  5. ラップとペーパーをはがして、やさしくこすりながら汚れを落とす
  6. 水でしっかり流し、乾いた布でふき取って仕上げる
注意点
  • 30分以上放置しないようにしましょう(鏡の表面が傷むおそれがあります)
  • コーティング加工されている鏡には不向きなため、必ず目立たない部分で試してから行ってください
  • 強くこすると傷の原因になるため、やさしくなでる程度で十分です

お風呂の鏡の取れない黒い汚れは水垢?

お風呂の鏡の取れない黒い汚れは、水垢ではないケースが多いです。

鏡の縁や内部に付いている黒いシミやカビのような汚れは、「シケ」と呼ばれています。鏡の裏のコーティングが腐食することで起きているため、まず取れません。

このような黒い汚れがある場合は、鏡の交換をするのがおすすめです。

  • 浴室によっては取り付けができない鏡もあります。購入する際は、事前に設置が可能かどうか確認をしましょう。

お風呂の鏡の取り外したいときは、まずはプロに相談!

お風呂の鏡を掃除するときに、自分で鏡を取り外してしまうのは危険です。

お風呂の鏡は「ミラーマット」と呼ばれる“両面に粘着材が付いた発泡材”で固定されていることが多く、簡単には剥がせません。そのため、お風呂の鏡を、自分で取り外すことは難しいです。

また、ケガや部品の破損にも繋がる可能性があります。お風呂の鏡を取り外したいときは、まずはお買い求めの取扱店、または下記のLIXIL修理受付センターに修理をご依頼ください。

お風呂の鏡の水垢に関するよくある質問

ここでは、実際によくある疑問や困りごとをQ&A形式で解説します。鏡掃除のヒントや注意点を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

水垢が全く落ちない場合はどうすればいい?

水垢が全く落ちない場合は、掃除方法ではなく“鏡の状態”そのものに原因があるかもしれません。

無理にこすらず、以下のステップで対処法を見直してみましょう。

対処法
  • 洗剤を浸透させる工夫が足りているか?
  • 鏡にコーティング加工がされていないか?
  • 鏡の表面に細かい傷が入っていないか?

掃除を続けても効果が感じられないときは、鏡本体の交換を検討してみてください。

市販の水垢落としで鏡が傷つくことはある?

はい、鏡の種類によっては傷がつく可能性があります。

とくに「研磨剤入り」や「強い酸性成分が含まれたクリーナー」は要注意です。

傷がつきやすい条件
  • 「プロ用」「ガラス用」などの表示がある洗剤
  • ミネラル汚れに強力とされる研磨成分入りのタイプ
  • くもり止めや防汚コーティングがされた鏡

こうした製品は一見効果が高そうに見えますが、素材との相性が悪いとコーティングをはがしてしまうおそれがあるためご注意ください。

水垢防止コーティングは効果がある?

はい、水垢防止コーティングはしっかり効果があります。

鏡の表面に薄い膜をつくることで、水が広がらずにスーッと流れやすくなり、水垢の原因になるミネラル分が残りにくくなります。

コーティングで期待できる変化
  • 水滴がたまりにくくなるので、水垢そのものができにくくなる
  • 表面がなめらかになり、ふき取りもスッと終わる
  • 入浴後のケアがぐんとラクになる

水垢を予防する最も効果的な方法は?

いちばん効果が出やすくて続けやすいのは、「お風呂あがりに鏡の水滴をふき取る」ことです。

たった30秒のひと手間でも、水垢の発生率がぐっと下がるため以下を試してみてください。

水垢予防に役立つ習慣
  1. 入浴後すぐに、乾いた布で鏡の水滴をふき取る
  2. 鏡に泡や石けんカスが飛んだら、シャワーで流しておく
  3. 換気をして、湿気がこもらないようにする
  4. 仕上げにクエン酸スプレーを使って軽くこすり、水で洗い流す
  5. 撥水コーティング剤を使って水滴の付着を防ぐ

賃貸物件での水垢対策で気をつけるべきことは?

賃貸住宅では、「原状回復」が大前提です。

鏡や浴室まわりに傷をつけてしまうと退去時に修繕費を請求されるおそれがあるため、鏡を掃除する際は以下に注意しましょう。

賃貸で水垢対策をするときの注意点
  • 酸性度の強い洗剤や研磨剤入りのクリーナーは使わない
  • コーティングの有無を説明書や管理会社で確認する
  • 専用洗剤でも、まずは目立たない場所で試す

お風呂の鏡の水垢とカビの違いは?見分け方と対処法

お風呂の鏡の水垢とカビの違いを見分ける方法と対処法は以下のとおりです。

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項目 特徴 注意点
白っぽい/うろこ状 黒・ピンク・茶色など
手ざわり 固くこびりついている 柔らかくぬめりがある
よく見られる場所 鏡、蛇口、シャワーまわり パッキン、隅、湿気がこもる部分
対処法 専用クリーナーでミネラル成分を分解 カビ取り剤を使って除菌し、しっかり喚起

「黒ずみが全然落ちない…」という場合は、鏡の裏側が傷んでいる可能性もあります。

そんなときは、無理に掃除を続けるよりも思い切って新しい鏡に取り替えた方が結果的に快適になるケースも。

LIXILオンラインショップでは取付工事付きの交換ミラーをご提供していますので、気になる方はチェックしてみてください。

  • 浴室によっては取り付けができない鏡もあります。購入する際は、事前に設置が可能かどうか確認をしましょう。

曇り止め加工された鏡の水垢はどう対処する?

くもり止め加工がされた鏡は、表面にデリケートなコーティングがほどこされているものがあります。

強い洗剤や研磨剤を使うと、加工がはがれてしまうリスクがあるため注意が必要です。

曇り止め加工鏡の安全な掃除方法
  • 中性洗剤を使ってやさしく洗う
  • クエン酸を使う場合はしっかり薄めて、すぐに拭き取る
  • 柔らかい布やスポンジを使い、こすりすぎないようにする

お風呂にある鏡の水垢の掃除方法まとめ

お風呂の鏡に付着した水垢は、水道水をかけるだけでは落ちません。

また、放置するとどんどん頑固な汚れになっていくため、こまめなお掃除をして予防をすることが重要です。

お風呂の鏡の水垢が気になり始めたら、まずは中性洗剤とスポンジを使った、本記事で紹介した掃除方法を試してみましょう。

本記事の監修者

織田 昌俊

株式会社LIXIL / LIXIL Water Technology Japan 浴室事業部

システムバスルームの商品企画、プロモーション業務などに20年超従事。現在は浴室のECビジネス全般を担当。自宅のお風呂は、LIXIL製 スパージュ。

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