お風呂のゴム栓の交換方法・費用をご紹介!劣化の原因から、失敗しない栓の選び方まで解説

「せっかくお風呂にお湯を溜めたのに、いつの間にかお湯が減ってしまっている…。」なんてことはありませんか?

それは、お風呂の栓の劣化が原因かもしれません。お風呂の栓が劣化してしまった時は、交換をする必要があります。

本記事では、お風呂のゴム栓の交換方法や交換費用を解説します。

また、ゴム栓が劣化する原因や、交換する際の失敗しない栓の選び方などもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

お風呂の栓の仕組みと種類

お風呂の栓には「ゴム栓」と「プッシュ式排水栓」の2種類があります。
それぞれどんな特徴があるのかをみていきましょう。

ゴム栓

ゴム栓は主に、「栓」・「ギボシおよびヒートン(浴槽に鎖を取り付ける金具)」・「鎖」の3つの部位に分かれています。

なお、本記事で取り扱う栓は、主に「ゴム栓」についての紹介を行います。

排水栓の交換を検討されている方は、下記の排水栓の商品一覧をご確認ください。ご自宅の栓の種類に合った排水栓や、排水口径に合ったサイズのゴム栓をお探しいただけます。

  • LIXIL製の浴室限定です。

プッシュ式排水栓

プッシュ式排水栓は、浴槽の上部についているボタンを押すと、浴槽底にある排水口の栓が開閉するものを言います。

浴槽の上縁面に設置されたボタンを押すだけで排水口が開き、残り湯が流れ出すという便利な設計です。

押ボタンと排水栓は浴槽の内部で「レリース」と呼ばれる線で繋がっており、連動する仕組みになっています。

お風呂のゴム栓が劣化する原因は?

お風呂のゴム栓は、主に洗剤や薬品の影響によって劣化してしまいます。

ゴム栓はお風呂のお湯が流れていかないようにせき止める役割を持っていますが、劣化がひどくなると、お風呂のお湯が漏れ出してしまうこともあります。

お風呂のヌメリやカビを落とすために、塩素系洗剤を使用している方もいるでしょう。また、一度溜めたお風呂に次の日も入ることができるよう、お風呂の水を綺麗に保つために、塩素系風呂水清浄剤を使っている方もいるのではないでしょうか。

どちらも正しく使用すれば便利なものではありますが、これらに含まれる塩素がゴムを劣化させる原因の一つになっています。

そのため、浴槽を掃除する際は、塩素系洗剤ではなく、中性洗剤を使用するようにしましょう。ゴム栓や浴槽の寿命を長引かせることができます。そして、中性洗剤を使用して浴槽を掃除した後は、水でしっかりと洗い流すようにしましょう。

また、塩素系洗剤や塩素系風呂水清浄材をお使いの方で、ゴム栓の劣化が気になる方は、使用を控えてみると、ゴム栓の寿命が長くなるかもしれません。

お風呂のゴム栓の寿命は何年?交換するべきタイミング

お風呂のゴム栓にも寿命があり、約5年ほどといわれています。

ただし、お風呂の使用頻度が多いなど、使い方によっては早く劣化してしまう場合もあります。

どのような症状が現れたら、交換すべきなのでしょうか。

  • 入れたはずのお湯が漏れてしまっているとき
  • ゴム栓のくさりが切れてしまったとき
  • ギボシやヒートン(浴槽に鎖を取り付けている金具)が外れてしまったとき

上記3つの交換するべき主なタイミングについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

入れたはずのお湯が漏れてしまっているとき

お風呂のお湯を溜めるのにいつもより時間がかかったり、お湯を溜めても知らず知らずのうちにお湯の量が減っていたりする時は、ゴム栓が劣化しているサインかもしれません。

ゴム栓の鎖が切れてしまったとき

ゴム栓を抜こうとした時に鎖が切れてしまった、なんて時も交換のタイミングです。

手で直接抜き差しはできるとしても、やっぱり鎖がある方が便利ですよね。

ギボシやヒートン(浴槽に鎖を取り付けている金具)が外れてしまったとき

浴槽の壁に鎖を取り付ける金具であるギボシ(ヒートン)が外れてしまった時も交換が必要です。

ただし、浴槽裏側への水漏れに繋がる恐れがあるので、自分で交換はせずに、修理業者へ依頼をしてください。

お風呂の栓を交換するときの費用

お風呂の排水栓の交換が必要な場合は、自分で、なおかつ安値に交換することができます。

  • ゴム栓を自分で、DIYで交換した場合
  • プッシュ式排水栓を自分で、DIYで交換した場合

ここからは、お風呂の栓を交換する方法と交換費用について、ゴム栓の場合とプッシュ式排水栓の場合に分けて、それぞれ解説していきます。

  • 自分で交換することができるかどうかは、必ず取扱説明書を確認するか、メーカーに問い合わせて確認をしておきましょう。

ゴム栓を自分で、DIYで交換した場合

ゴム栓を自分で交換する際、部品の購入が必要となります。

市販のゴム栓(鎖なし)は、300円〜700円ほど、鎖付きのもので1,000円〜2,000円ほどで購入することができます。

また、鎖のみは500〜700円ほどで購入が可能です。

プッシュ式排水栓を自分で、DIYで交換した場合

プッシュ式排水栓を自分で、DIYで交換する場合、交換できる部品は限定されます。

排水栓付近の密閉栓や排水コア、押ボタン、パッキンなどは自分でも交換が可能ですが、レリースの交換は自分ではできません。

交換費用はご自宅のお使いの排水栓や、交換が必要な部品の種類によって変わるので、まずは同じものを探して値段を確認してみましょう。

なお、一般的に各部品は1,000円〜4,000円ほどで購入することができます。しかし、古いタイプのものだと、5,000円〜8,000円ほどすることもあります。

プッシュ式排水栓の修理を、業者に依頼した場合

プッシュ式排水栓の交換にあたって、複雑な作業が必要になった場合は、業者に依頼をしましょう。

業者に依頼した場合の費用感は、約1万円〜2万円ほどです。ただし、交換する部品や作業により、金額が異なるので、現地にて見積もりを出してもらうなど、一度相談することをおすすめします。

お風呂のゴム栓のサイズの測り方

ゴム栓は排水口のサイズによって異なるので、必ず購入前にサイズを測りましょう。

その際、ゴム栓自体のサイズと、浴槽内の排水口径の両方のサイズを測ることをおすすめします。

サイズがわかれば、ネット等でも商品情報を確認の上、購入することができます。

LIXIL部品ナビでは、お使いのお風呂の栓のサイズと照らし合わせながら商品を選ぶことができるので、新しいゴム栓をお探しの際はぜひご活用ください。

  • LIXIL製の浴室限定です。

また、ホームセンター等で交換部品を購入される時は、古いゴム栓を持っていき、店員さんに直接相談するのもいいでしょう。

お風呂のゴム栓の交換に必要な道具

ゴム栓は金具によって連結されていることが多いので、マイナスドライバーやペンチなどの工具も準備しましょう。

以下、ゴム栓の交換をする際にあると便利な道具です。

  • マイナスドライバー:連結されている部分がネジ式の場合や、リングを外す際に役立ちます。
  • ラジオペンチ:細かな金具を取り外す時に用います。

お風呂のゴム栓の交換方法・交換手順

ここからは、ゴム栓の交換方法・交換手順について詳しくご紹介します。

ゴム栓だけを取り替える場合と、鎖ごと取り換える場合の2パターンに分けて解説していきます。

ゴム栓だけ取り換える場合

ゴム栓が劣化してしまった場合には、交換する以外の方法はありません。

以下の手順にて、ゴム栓を交換しましょう。

  • お風呂のゴム栓の劣化具合とサイズを確認し、新しいゴム栓を購入する
  • ゴム栓のサイズが排水口径と合っているか、実物で確認する
  • ゴム栓を鎖と連結されているリングから外す
  • 新しいゴム栓を鎖のリングに取付ける
  • 浴槽に水を溜めて、漏れがないか確認する

鎖ごと取り換える場合

ゴム栓の劣化だけでなく、鎖にも劣化やサビが確認された場合、鎖も取り換えるのがおすすめです。

鎖もゴム栓と同じく、購入前に長さを測っておきましょう。浴槽の深さによっては、長さが短いと栓が出来なかったり、チェーンが邪魔になってしまったりする場合もあります。

以下、鎖ごと取り替える場合の手順をご紹介します。

  • 鎖およびゴム栓のサイズを確認し、新しいものを購入する
  • ゴム栓のサイズが排水口径と合っているか、実物で確認する
  • 浴槽の取付部からマイナスドライバー等の工具を使って、リングから鎖を外す
  • リングを回し、ギボシから外す
  • 鎖を外す時と同じ要領で、新しい鎖を取付ける
  • 最後に、ゴム栓を排水口にはめて、浴槽に水を溜めても漏れがないか確認する
  • 交換時にはドライバーの先端等でケガをしないよう、十分にご注意ください。
  • リングをギボシから外す際に、浴槽に傷をつけないようにご注意ください。

上記のお風呂のゴム栓の交換方法・交換手順は、一般的なものとなっています。LIXIL製・INAX製の浴槽に適したゴム栓を購入する方法・ゴム栓の交換方法については以下のページを参考にしてください。

なお、お風呂のゴム栓の交換方法・交換手順は、LIXIL公式YouTubeの動画でも説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

お風呂のゴム栓以外の栓の交換方法・交換手順

ここからは、お風呂のゴム栓以外の栓の交換方法・交換手順についてご紹介します。

  • プッシュ式排水栓の表面に見える部分は金属や樹脂ですが、その裏側にはゴムがあります。そのため、プッシュ式排水栓でもゴムは使用されています。

プッシュ式排水栓の場合、ボタンを押しても排水栓が開閉しない場合は、排水栓の交換が必要です。

プッシュ式排水栓を交換する前に、まずはお掃除をしてみましょう

プッシュ式排水栓の押ボタンが動きづらい、排水栓が下がっていないなどの動作不良がある場合は、交換を検討する前に押ボタンと排水栓のお手入れをしてみましょう。

汚れやゴミ、ぬめりなどによる詰まりが原因だった場合は、取り外してお掃除するだけで動作不良が改善する場合もあります。

  • ユニットバスのプッシュ式排水栓の「動きが悪い場合」の対応の詳細は、こちらを参考にしてください。
  • ユニットバスのプッシュ式排水栓の「押ボタンが効かない場合」の対応の詳細は、こちらを参考にしてください。

お手入れをしても、動作が改善されない場合は、長期間のご使用などによるレリースの劣化、部品の腐食などが考えられます。

その場合は、メーカーや業者に依頼して修理を行いましょう。

プッシュ式排水栓の交換方法・交換手順

大前提として、ご自宅の浴槽の排水栓のフタ(密閉栓)の形状と寸法に合うプッシュ式排水栓を選んで購入しましょう。

プッシュ式排水栓は、以下の手順にて交換ができます。

  • 排水栓を優しく引き上げる
  • そのまま隙間に指を入れて引き上げて取り外す
  • 新しい排水栓を取り付ける

また、プッシュ式の排水栓は、「フタとパッキンのセット」または「パッキンのみ」の購入が可能なので、状態に合わせてどちらにするか決めましょう。

【プッシュ式排水栓の交換方法のYouTube動画】

お風呂のゴム栓を交換する際の注意点

ゴム栓を交換する際の最も重要な注意点としては、「購入前に排水口径のサイズをきちんと測っておき、排水口径のサイズと合致するサイズのゴム栓を選ぶこと」が挙げられます。

せっかく新しいゴム栓を購入して取り付けたものの、ミリ単位でもサイズが異なっていると水が漏れてしまうことがあります。

そうなると、再度ゴム栓を購入し直さなければならなくなってしまいます。

サイズに合ったゴム栓を購入できるよう、事前の排水口径の測定と、ゴム栓のサイズのリサーチはしっかりとしておきましょう。

まとめ

浴槽に張ったお湯が減ってしまっている場合、お風呂の栓が原因であることがほとんどです。

そして、お風呂の栓の不良によって引き起こされるお湯の漏れは、水道代や電気代、ガス代の無駄にも繋がりかねません。

「せっかく溜めたはずのお湯が減っている」などのトラブルがあった場合は、早急に対応しましょう。

そして、新しい栓に交換する際は、この記事で紹介した手順や確認事項などをぜひ参考にしてみてください。


LIXIL部品ナビなら、ご自宅の浴槽に合うゴム栓をスムーズに見つけることができます。

LIXIL部品ナビは、設備・機器のトラブルなど部品交換が必要になった時に、簡単に部品が探せるサイトです。「④排水部品」のカテゴリーへ進むと、お風呂のゴム栓をまとめて確認できます。

各ゴム栓のサイズも記載されているので、ご自宅の浴槽内の排水口径を測った上で、ゴム栓を交換する際にはぜひご活用ください。

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