シャワーヘッド・ホースを交換する方法をご紹介!手順から注意点、メリットまで徹底解説

「シャワーの勢いが弱くなってきた」「シャワーホースの根元から水がにじんでいる」「ヘッドとホースのつなぎ目からポタポタ水が垂れている」といったトラブルに悩んでいる方もいるでしょう。
シャワーヘッドやシャワーホースは毎日使うパーツであり、気づかないうちに劣化が進んでいることも少なくありません。
とはいえ「交換って難しそう…」「サイズやパーツの選び方がよくわからない」と感じると、つい後回しになってしまうもの。
そこで本記事では、シャワーヘッドやホースを交換する手順や選び方、費用相場まで徹底解説します。
LIXIL製の浴室における対応部品の調べ方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
シャワーヘッド・ホースを交換する前に確認すべきポイント
シャワーヘッドやホースを交換する前に確認しておきたいポイントは以下のとおりです。
サイズや接続方式の違いによって、購入した部品が取り付けられないケースは少なくありません。
また、ホースとヘッドが一体型になっているかどうかによって、交換の難易度や必要なパーツも変わってきます。
ここでは、交換前にチェックしておくべきポイントを解説します。
現在使用しているシャワーのメーカーを確認する
メーカーと型番を確認することで、交換可能なタイプかどうかはもちろん、ネジの規格など、交換に必要な情報を調べられます。
中には、独自のアダプタを使用しているメーカーもあります。これらを調べることで、シャワーヘッド交換による水漏れなどのトラブルを回避できるでしょう。
浴室を設置したときや、住宅を賃貸契約をしたときに、取扱説明書をもらって保管している場合は、そちらで型番を確認してください。
取扱説明書を保管していない場合は、シャワーヘッドとホースの接続部分を確認してみましょう。メーカー名が記載されていることがあります。該当のメーカーに直接問い合わせて、写真、外観の形状、仕様などを伝えることで、型番が特定できるでしょう。
また、LIXIL製の浴室であれば、公式サイトから今使用しているシャワーの仕様や、交換可能な部品などを探せます。浴室の管理ナンバーやユニットバスの型番の調べ方も掲載されているため、まずは確認してみましょう。
ホースとシャワーヘッドが一体化しているタイプか確認する
シャワーホースとシャワーヘッドが取り外せるかどうかもチェックしておきましょう。
一体型になっている場合はシャワーヘッド単体では交換できず、ホースごとの交換が必要です。
LIXIL製の一部モデルでは、散水板の左右に吐水・止水スイッチが付いているタイプが一体型として採用されています。
現在は分離型が主流ですが、浴室によっては一体型が残っていることもあります。
ホースごと交換する場合は、ホース長さや接続口の規格や形状が水栓に合っているかどうか確認しておきましょう。
また、シャワーヘッドの交換において、ホースの長さはとても重要です。現在のホースよりも長かったり短かったりすると、使い勝手が悪くなる可能性があります。
今使用しているホースの長さと、同じ長さのホースを購入しましょう。
実際にシャワーヘッド部分を確認したり、取扱説明書を見たりして、取り外せるタイプかどうかを確認してください。
上記の手順を踏んでもわからない場合は、LIXIL部品ナビで規格が合うかどうかを確認してみましょう。
シャワーヘッドを交換する方法

ここからは、シャワーヘッドを交換する方法をご紹介します。
また、シャワーヘッドを交換する際は、以下のものを用意しておきましょう。
- 準備するもの
-
- 新しいシャワーヘッド
- アダプタ
- 取り付けに必要な場合
- ゴム手袋(滑り止め付きの手袋)
- シャワーヘッドが取り外しにくい場合
- プライヤーなどの工具
- どうしても外れない場合
それでは、手順を紹介します。
【STEP1】シャワーヘッドを取り外す

一般的なシャワーヘッドは右ネジでホースと締結されており、その外し方は、シャワーヘッドとホースを握り、反時計回りに回すだけです。
シャワーヘッドが濡れていたり、ヌメリがある場合は、乾いた布で水分を拭き取ってから回しましょう。それでも滑る場合は、滑り止め付きの手袋やゴム手袋を使用することで外しやすくなります。
もし上記の手順で外れない場合は、プライヤーなどの工具を使い、ネジを緩ませていきます。
ホース側の金具部分にキズが付かないよう、布などを巻いて保護しながら、工具を使いましょう。
なお、シャワーヘッドとホースが一体型の場合は、ホースやエルボ(水栓金具と接続する継手)も交換をする必要があります。
ホースの交換も、ほとんどの製品はネジを緩めるだけで外すことができます。シャワーヘッドとホースの外し方の手順と同じ作業をして、取り外しましょう。
シャワーヘッドを取り外す際に気をつけたほうがよいポイント

シャワーヘッドを取り外す際は、止水栓を閉めてから作業するのをおすすめします。
止水栓とは、水の流れを調整するためのものです。水栓の水を止めたり、水量を調節したりすることができます。
止水栓を閉めずに作業しても問題はないのですが、不意に吐水状態になってしまうこともあるため、心配な方は止水栓を閉めてから作業をするとよいでしょう。
マイナスドライバーだけで、止水栓は閉められます。このとき、できるだけ幅が広いマイナスドライバーを使用すると、より閉めやすいのでおすすめです。また、給水配管に力が加わらないよう、止水栓本体を手で持つようにしましょう。
また、シャワーヘッドの中に水が溜まっていることもあるので、シャワーヘッドを外した際に水が漏れ出ても良いよう、濡れても良い服装で作業を行うのがおすすめです。
【STEP2】シャワーヘッドを新しいものに交換する
シャワーヘッドが外れたら、新しいものを取り付けていきます。シャワーヘッドとシャワーホースを外したときと同じく、ネジを回して取り付けるだけで交換ができます。
シャワーヘッドとホースを接続するときは、必ずシャワーヘッドをまっすぐにして取り付けてください。斜めの状態でネジを回すと、ネジが破損し水漏れの原因になるためです。
プライヤーなどの工具を使用する際は、手で閉められるところまで閉めてから、仕上げとして工具を使いましょう。
シャワーの取り付けにアダプタが必要な場合は、水漏れの原因になるため、忘れずにきちんと取り付けましょう。
また、ホースの取り付けも、ネジを回すだけで取り付けられます。水栓側とシャワーヘッド側がある場合、向きを間違えないよう注意が必要です。
取り付けを確認できたら、正常に使えるかどうか確認し、水漏れなど問題なければ、シャワーヘッドの交換は完了です。
LIXILのYouTubeチャンネルには、シャワーヘッドの交換方法を解説した動画もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.スイッチ無し・外せるタイプのシャワーヘッドの場合
2.スイッチ有り・一体型で外せないタイプのシャワーヘッドの場合
シャワーホースを交換する方法

まずは以下を参考にシャワーホースの交換に必要なものを揃えましょう。
- 準備するもの
-
- 新しいシャワーヘッド
-
モンキーレンチまたはウォーターポンププライヤー
- 手締めできるタイプの水栓であれば不要な場合もあります
- タオルまたは布
- 古い歯ブラシなどの清掃用ブラシ
- マイナスドライバー
- バケツ(万が一の水漏れに備えて)
シャワーホースを交換する方法は次の2ステップです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【STEP1】水栓やシャワーヘッドのメーカーを確認する
取り付けミスや水漏れを防ぐべく、各部品のメーカーを確認しましょう。
シャワーホースの接続部分はメーカーごとにネジの形やサイズが異なるため、無理に取り付けると水漏れの原因になります。
もしLIXIL製品をお使いの場合は「LIXIL部品ナビ」が便利です。
ユニットバスや浴室の管理ナンバーを入力すると、合致するシャワーホースや関連パーツをすぐに検索できます。
交換時に注意したい内容も合わせて表示されるため、初めて交換する方でもイメージしやすいかもしれません。
型番が見当たらない場合は、シャワーヘッドとホースの接合部の形状を比べたり、「LIXILお客さま相談センター」へ写真を添えて問い合わせいただければご案内させていただきます。
【STEP2】既存のホースを外して、新しいホースを取り付ける
取り付けるシャワーホースが決まったら交換作業に入りましょう。作業の流れは以下のとおりです。
- シャワーホースの交換方法
-
- 蛇口を閉めて水の供給を止める
- 蛇口とシャワーヘッドの両端から古いシャワーホースを外す
- 取り付け部を掃除する
- 新しいシャワーホースを取り付ける(蛇口側とシャワーヘッド側に手でねじ込める)
- 水漏れがないか確認
流量調節栓で水圧も調整できる
ホースを交換した直後に「前より水圧が強すぎる」「ちょっと弱いかも」と感じたら、水栓にある流量調節栓を回して好みの勢いに変えてみてください。
LIXILの水栓には蛇口の下や壁面付近に調節栓がついているタイプがあり、マイナスドライバーで少しずつ回すと水量が変わります。
いきなり大きく動かすと噴き出すリスクがあるため、慎重に進めましょう。
調節栓が固くて回らない場合は無理に動かすと破損につながるおそれがあるため、無理せず「LIXILお客さま相談センター」にご相談ください。
シャワーヘッドの部品だけ交換する方法
シャワーヘッドとホースの間から水漏れがある場合、Oリングなどの部品のみの交換で解消できることもあります。
Oリングは、経年劣化でヒビが入ったり、弾力がなくなったりします。劣化したOリングを新しいものに交換することで、本来の機能を発揮してくれるようになるでしょう。
しかし、シャワーヘッドの交換方法と同じく、メーカーごとに交換方法が細かく異なる場合があります。取扱説明書を確認し、メーカーが推奨する交換方法を順守しましょう。
Oリングの交換方法
Oリングは、シャワーヘッドとホースの接合部分にある止水用の部材です。
Oリング(断面が丸、楕円)はヘッド側のネジの根元に装着されています。
Oリングの交換方法を、以下にまとめました。
- Oリングの交換方法
-
- 止水栓を閉める
- 先ほど紹介した手順でシャワーヘッドを外す
- シャワーヘッド側に付いているOリングを外す
- シャワーヘッド側に新しいOリングを取り付ける
- 先ほど紹介した手順でシャワーヘッドを付ける
- 閉めた止水栓を元に戻して水漏れがないかを確認する
交換する際は、Oリングのサイズを間違えないようにしましょう。今利用しているOリングのメーカー・型番を確認し、同じものを購入することがおすすめです。
シャワーヘッド・ホースの交換にかかる費用の相場

シャワーの調子が悪くなったとき、真っ先に気になるのが「いくらかかるのか?」という費用面ではないでしょうか。
たしかに、交換といってもシャワーヘッドなのかホースなのかで値段も作業内容も変わってきますし、DIYでできるのか業者に頼むべきか迷うところです。
そこで、パーツごとにかかる費用の目安を具体的にまとめました。以下の順に紹介しますので、気になる項目をチェックしてみてください。
シャワーヘッドの交換にかかる費用の相場
右にスクロール
パーツ名称 | 価格 |
---|---|
シャワーヘッド | 約1,000~30,000円 |
アダプタ | 約500~800円 |
ゴム手袋(滑り止め付き) | 約200円 |
プライヤーやモンキーレンチ | 約1,000~3,000円 |
マイナスドライバー | 約200円 |
シャワーヘッドの交換にかかる費用はピンキリです。安いものであれば、1,000円から購入できます。機能的なものだと、10,000円から30,000円程度です。
どのようなシャワーヘッドを求めているかによって値段が大きく変わるため、まずは求める機能を明確にするところから始めましょう。
機能については、後半の『シャワーヘッドを交換するメリット』でも触れていますのでそちらをご確認ください。
自分で交換するのが難しい場合は、業者に依頼することも視野に入れましょう。依頼する会社によって交換にかかる料金は変わるため、まずは見積もりを取るのがおすすめです。
シャワーホースの交換にかかる費用の相場
右にスクロール
パーツ名称 | 価格 |
---|---|
シャワーホース(一般品) | 約1,000~5,000円 |
シャワーホース(メッキ素材) | 約5,000~30,000円 |
アダプタ | 約500~800円 |
ゴム手袋(滑り止め付き) | 約200円 |
プライヤーやモンキーレンチ | 約1,000~3,000円 |
マイナスドライバー | 約200円 |
シャワーホースの交換費用は、長さや機能によって差があります。
長さが違えば価格も変わりますし、内部にねじれ防止機能などがあるタイプは少し高めです。
また、シャワーホースの交換を業者に依頼する場合は8,000〜15,000円前後が相場になります。
出張費や工賃が加わるため、自分で交換できるならそのぶんコストを抑えられるでしょう。
「工具は持っていないけど、なるべく費用は抑えたい」という方なら、最初に工具をそろえてDIYにチャレンジするのもひとつの手です。
ただし、水漏れが不安な方や設備の構造が複雑な場合は、最初からプロに依頼したほうが安全かつ確実です。
「自分でできるかどうか判断がつかない…」という方は、「LIXIL部品ナビ」を活用してみてください。
管理ナンバーや型番を入力すれば、対応するホースやパーツをすぐに確認できます。
対応部品が明確になると、自分で交換できそうかどうかの判断がしやすくなるでしょう。
シャワーヘッドの交換は必要?

毎日の使用に支障が出ている場合、シャワーヘッドの交換は必要だと言えるでしょう。
シャワーヘッドは毎日使うものなので、劣化は避けられません。
また、シャワーヘッドの内部が劣化するのはもちろん、表面の素材にヒビが入ることもあります。
水漏れや、水圧が弱くなってきたなどの悩みがある場合は、シャワーヘッドを交換した方が良いでしょう。
シャワーヘッドの寿命は何年?
一般的なシャワーヘッドの寿命は10年程度とされており、5年使用したあたりからトラブルが起こりやすくなると言われています。
もちろん、シャワーヘッドの寿命は、使い方や環境によって変わります。10年経過してもトラブルが全くない場合もありますが、交換して1年しか経っていなくても不具合が生じる場合もあります。
シャワーホースの寿命は何年?
シャワーホースの寿命は、おおよそ5年程度とされています。
毎日のように折れ曲がる部品なので、シャワーヘッドよりも早く劣化する傾向があります。
劣化が進むと以下のような不具合が起こりやすくなります。
- よく見られるトラブルの例
-
- ホースの根元から水がにじむ
- 表面がカサカサして、ヒビ割れが出てきた
- 金属カバーが錆びて手に触れると危ない
- シャワーの勢いが安定せず、音が鳴る
こうした症状が出てきたら、内部が傷んでいるサインです。
外から見て問題がなさそうでも、ホースの内側には長年の水垢や汚れが溜まっています。そのまま使い続けると、水のにおいや衛生面に影響が出ることも。
また、長さや柔らかさが合っていないホースを使っていると、バスタブに引っかかってストレスに感じたり、ホース自体が変形して水漏れを起こすこともあります。
「使えないわけじゃないけど、なんだか不安」と思ったら交換のタイミングです。毎日使うからこそ、安心できる状態に保っておきましょう。
シャワーヘッドを交換するメリット

シャワーヘッドを交換するメリットは下記の5つがあります。
シャワーを快適にするためや清潔に保つためなど様々な理由があるので、それぞれ見ていきましょう。
節水・節ガス・節電効果を得られる
シャワーヘッドを交換する大きなメリットは、節水・節ガス・節電効果を得られるかもしれないことです。
最初から備え付けられているシャワーヘッドから、排出される水の量を減らすことができるようなシャワーヘッドに交換することで、水道代を削減できることがあります。
また、水道代の削減に伴って、ガス代や電気代の削減に期待できるので、生活費を抑えたいという場合にはシャワーヘッドの交換がおすすめです。
シャワーヘッドで節約したい場合は、「エコ」と記載されているシャワーヘッドの購入を検討しましょう。例えば、年間5,000円節約できる1万円のシャワーヘッドを購入した場合、2年で採算が取れることになります。
シャワーの水圧・勢いが強くなる
低水圧用シャワーヘッドを使用することで、シャワーの水圧・勢いが強くなります。
低水圧用シャワーヘッドは、「ヘッド自体を小さくする」「散水板の穴の数を減らす」「散水板の穴径を小さくする」等の方法によって、水が出る部分の総面積を小さくしてシャワーの水圧・勢いを強くします。
水の出方が変わっているだけであり、水の量が増えているわけではありません。
もしご家庭で使用しているシャワーの水圧・勢いが弱い場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
浄水・塩素除去機能があれば水質も改善する
お風呂を使用しているとき、シャワーから出てくる水から塩素臭やカビ臭を感じる場合は、浄水・塩素除去機能付きのシャワーヘッドを検討しましょう。
シャワーヘッドが水道水を浄化することで、匂いが気にならなくなります。
また、塩素は、肌や髪にダメージを与えることもあります。塩素による身体へのダメージも、軽減できるでしょう。
浄水・塩素除去機能を有しているシャワーヘッドは、カートリッジで浄水しているタイプが多いため、定期的にカートリッジ交換が必要になります。カートリッジの消費が気になる方は、浄水と水道水を切り替えられるタイプのシャワーヘッドがおすすめです。
お掃除の時は水道水を、シャワータイムは浄水を使うことで、カートリッジの消耗を抑えることができます。
一時止水機能があれば、より快適にシャワーを浴びれる
シャワーヘッドに一時止水機能が付いていれば、簡単に水を止められます。
シャンプーや洗顔の最中などで目が開けられないとき、「水を止めたいけど止められない」とそのまま水を出しっぱなしにしてしまうことも多いでしょう。目が開けられないまま手探りでシャワーを止めようとすると、熱を帯びた水栓や蛇口を触って火傷をしてしまうなど、怪我にも繋がりかねません。
シャワーヘッドに一時止水機能があれば、手元で簡単に水を止めることができる上に、節水にも繋がるでしょう。
毎日のシャワーが気持ちよくなる
マイクロナノバブル、軟水変換、水流切り替え機能など、最近は様々な機能を有したシャワーヘッドが揃っています。
自分好みの水の出方をするシャワーヘッドを使用することで、肌当たりや泡切れの良さを感じることができ、毎日のシャワータイムがより快適になるでしょう。
シャワーヘッドを交換するデメリット
シャワーヘッドを交換するデメリットには下記のようなものがあります。
水栓の閉め忘れをしてしまうことがある
シャワーヘッドには元の水栓以外に、水を止められるスイッチが手元に付いているタイプがあります。
このスイッチがついているタイプを利用していると、癖で水栓本体での止水を忘れそうになりますが、ご注意ください。
シャワーのスイッチのみで長時間止水をした場合、内部の水圧により、ホースが劣化し、破損する可能性があります。そのため、忘れずに水栓金具のハンドルで止水しましょう。
長すぎるシャワーホースを選ぶと取り回しがしにくくなる
シャワーヘッドとシャワーホースのどちらも交換できるタイプの家もあります。
シャワーホースも一緒に交換する場合、必要以上に長いホースを選ぶと壁や床にホースが当たりやすくなってしまい、取り回しがしにくくなってしまうこともあります。
シャワーホースまで交換する場合には、 現在お使いのホースの長さを実際に測って、それと同じ程度のシャワーホースを選ぶようにしましょう。
もし、現在のシャワーホースの長さがわからない場合は、実際の長さを測って、室内の広さに合わせてシャワーホースの種類を選ぶようにしましょう。
節水タイプを利用すると水圧が弱く感じることがある
シャワーヘッドを節水タイプに交換した場合には、使用する水の量を減らす仕組みになっているため、水圧が弱くなったと感じることもあります。
そのため、今まで使用していたシャワーヘッドよりも洗い流せていないと感じてしまう方もいるでしょう。
水圧を変えずにシャワーヘッドを交換したいという場合には、現在のシャワーヘッドのタイプを確認し、近いものを選ぶようにしてください。
シャワーヘッド・ホースを交換したほうが良いケース
シャワーヘッドやシャワーホースは、見た目では異常がなくても内部が劣化しているケースが少なくありません。
「シャワーの勢いが不安定」「ホースの根元が濡れている」などの症状が出ている場合は、交換のタイミングが来ている可能性があります。
ここでは、以下の2つに分けて交換を検討すべきケースを解説します。
シャワーヘッドを交換したほうが良いケース
シャワーヘッドは見た目がきれいでも、内部では少しずつ劣化が進んでいます。
水漏れや詰まりといったトラブルがある場合は、修理よりも交換したほうが確実なケースも少なくありません。
シャワーヘッドを交換したほうが良い代表的な3つの症状は以下のとおりです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
シャワーヘッドからの水漏れがある
シャワーヘッドから水漏れがある場合、シャワーヘッド内部の劣化や、ひび割れが原因かもしれません。
修復をするのは難しいため、シャワーヘッドを交換するのが望ましいでしょう。
ただし、シャワーヘッドからの水漏れがあっても故障には該当しないケースもあります。
- 故障に該当しないケース
-
- シャワーヘッドの手元に付いているスイッチのみで止水し、大元の水栓自体を閉め忘れてしまっていた場合
- 止水した後に時間差でシャワーヘッドやシャワーヘッドの内部に残留した水が落ちてきて、しばらくすると水が止まる場合
上記のようなケースは、故障ではないのでご安心ください。
シャワーヘッドの散水板の目が詰まっている
シャワーヘッドの勢いが弱くなった場合、散水板の目詰まりが原因かもしれません。
シャワーの散水板には、小さい穴がたくさん開いています。この穴にゴミや水垢が詰まっている場合、湯水の出が悪くなってしまいます。
シャワーヘッドの散水板の掃除方法

通常の散水板に目に見えるゴミや水垢が詰まっている場合は、歯間ブラシ等を用いて取り除いてください。
歯間ブラシは、散水板の穴の目に入り込む「細さ0.7㎜以下」のものをおすすめします。
また、ゴム製の散水板の場合は、先端を指でこすって目詰まりを取りましょう。
シャワーヘッドとホースの間から水漏れがある
シャワーヘッドとホースの結合部分から水漏れしている場合、Oリングの劣化が考えられます。Oリングを替えることで、水漏れが解消されることもあります。
Oリングを交換しても直らない場合や、自分自身での交換が難しい場合は、シャワーヘッドの交換を検討しましょう。
また、シャワーヘッドとホースの結合部以外から水漏れがある場合は、シャワーの内部が劣化している可能性があり、シャワーヘッドの交換が必要です。
シャワーホースを交換したほうが良いケース
シャワーホースは毎日ぐにゃっと曲がる動きを繰り返すため、シャワーヘッドよりも早くダメージが出ることが多いです。
見た目に異常がなくても内部ではすでに硬化やひび割れが進んでいることもあるため、5年以上使っている方は要チェックです。
シャワーホースを交換したほうが良いケースは以下のとおりです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
接続部分からの水漏れなどの不具合がある
ホースの接続部、特に蛇口側やシャワーヘッド側のナットまわりから水がにじむようになったらたら劣化が進んでいるサインです。
よくある原因は以下の通りです。
- 水漏れのよくある原因
-
- 内部パッキンの変形・劣化
- ねじ山の摩耗やゆがみ
- ホースの根元が裂けている
小さな漏れなら一時的にパッキン交換で対処できますが、複数箇所から漏れていたり、ねじったときに水が噴き出すような状態になっていたらホースごと交換したほうが確実です。
異音(「ピチピチ」「パキパキ」)がするようなら、内部のゴムが傷んでいることもあります。
小さな漏れでも放置せず、早めの対応がおすすめです。
耐用年数が過ぎてしまっている
シャワーホースの耐用年数はおよそ5年が目安です。
長年使い続けると、外からは見えなくても内部のゴムや金属部分が傷んでいることがあります。
なかでも以下のような環境では劣化が早まることがあります。
- 劣化しやすい環境
-
- ホースをねじる・引っ張る動作が多い使い方
- 湿気がこもりやすく、風通しが悪い浴室
- 使い終わったあとに水滴をふき取らない
5年以上使っている場合は、表面に異常がなくても接続部やホースの根元を点検してみましょう。
万が一破損すると大量の水が漏れるため、早めの買い替えがおすすめです。
機能性のあるシャワーヘッドに交換したい
節水や浄水、一時止水などの高機能シャワーヘッドを使いたい方は、シャワーホースの交換も同時に検討するのがおすすめです。
製品ごとに専用のホースやアダプターが必要な場合があるため、古いホースをそのまま使うと水漏れのリスクがあります。
LIXILの機能性シャワーヘッドはホースとの接続条件が細かく設定されているモデルもあるため、純正ホースを揃えるのが理想です。
交換を検討している場合はLIXIL部品ナビを活用し、互換性のあるシャワーホースを事前に確認しておきましょう。
賃貸住宅でシャワーヘッドを交換したい場合は?
ここからは、賃貸住宅でシャワーヘッドを交換するときの注意点を解説します。
賃貸住宅でシャワーヘッドを交換することはできますが、いくつか注意点があります。
シャワーが劣化していて交換したい場合
シャワーが劣化していて交換したい場合は、まずは大家さんや管理会社に相談しましょう。
設備の修繕として大家さんが交換費用を払ってくれる可能性があり、自費で賄う必要がなくなるかもしれません。
入居時に、トラブルがあった際の連絡先が記載されている書類があるはずですので、そちらをご確認ください。
どのようなトラブルがあるのかをきちんと説明できるよう、メモを用意しておくのがおすすめです。管理会社からメーカーに問い合わせが必要なこともあるため、メーカー名・型番などをメモしておくとスムーズでしょう。
機能付きのシャワーヘッドに交換したい場合
現在のシャワーに全く問題がない上で、機能付きのものに交換したい場合は、交換費用は自費となります。
また、元々付いていたシャワーヘッドは必ず保管しておきましょう。捨ててしまうと、退去時に「原状回復の義務」を違反したとみなされ、部品代を請求されてしまう可能性があります。
退去時の出費を抑えるためにも、しっかりと洗い、充分に水気を取り乾かしてから保管すると良いでしょう。
シャワーヘッドのお手入れ方法

シャワーヘッドのお手入れ方法には下記のようなものがあります。
できるだけ水分を取り除く
シャワーヘッドに水分がずっとついていると、水アカができてしまったり、カビの原因になってしまったりします。
そのため、利用していないタイミングにタオルなどで水分を拭き取り、水が付着していないようにしましょう。
定期的に拭いておくことで汚れやカビを防ぐことができるのでおすすめです。
歯間ブラシや歯ブラシを利用して汚れを落とす
すでに付着してしまった汚れは歯間ブラシや歯ブラシを利用して、シャワーヘッドを擦って落としましょう。
お湯だけでも良いですが、気になる場合は中性洗剤をつけて洗浄することでより清潔にすることができます。
- クエン酸や重曹などの酸性・アルカリ性洗剤は、素材(メッキ部など)を傷めるおそれがあるため使用は推奨されていません。お手入れには中性洗剤をご利用ください。
おおよそ月に一度掃除をするだけでも、衛生的に良い状態を保つことが可能です。
もし清掃では取りきれない劣化部品が見つかったら交換を検討しましょう。LIXILでは、散水板やOリングなどの部品も購入可能です。
シャワーヘッドの交換についてよくある質問
シャワーヘッドの交換についてよくある質問と回答についてご紹介します。
- シャワーヘッドは自分で交換できますか?
- シャワーヘッドが交換できないタイプは?
- シャワーヘッドはいつ買い替えるべきですか?
- シャワーヘッドにメーカーが書いていなかったらどうすればいいですか?
- シャワーヘッド交換したいけど外れません。どうしたらいいですか?
- シャワーヘッドは消耗品ですか?
- シャワーヘッドが交換できないタイプか分かる方法は?
- シャワーヘッドを掃除しないとどうなる?
シャワーヘッドは自分で交換できますか?
シャワーヘッドの交換は自分で行うことも可能です。
ほとんどの製品はネジのように回すことで、シャワーのヘッドを取り外すことができるため、工具等がなくても手軽に行うことができます。
シャワーヘッドが交換できないタイプは?
シャワーヘッドとシャワーホースが一体となっているタイプは、シャワーヘッドのみを取り外して交換することができません。
そのため、シャワーヘッドを交換したい場合はシャワーホースごと交換する必要があります。
シャワーヘッドはいつ買い替えるべきですか?
シャワーヘッドの寿命は10年と言われています。そのため、使用している期間が長くなってきた場合は交換することを検討しましょう。
また、シャワーヘッドから漏水が起こっていたり、ヘッドとホースの接続部分から水が漏れていたりする場合にはシャワーヘッドの劣化が考えられます。
長期的に使っていなくてもシャワーヘッドに上記のような劣化が見受けられる場合には交換するのがおすすめです。
シャワーヘッドにメーカーが書いていなかったらどうすればいいですか?
シャワーヘッドにメーカーが書いていない場合は蛇口の部分やシャワーヘッドとホースの継ぎ目の部分を確認してみましょう。
基本的に蛇口・シャワーヘッド・シャワーホースはセットになっているため、どこかにメーカーが書いてあることが多いです。
シャワーヘッドを交換したいけど外れません。どうしたらいいですか?
シャワーヘッドが外れない時はまず回している方向は反時計回りになっているかを確認しましょう。時計回りに回している場合は閉める方向なので、逆に回すようにしてください。
滑ってしまうという場合はゴム手袋を着用して滑らないように対策をして外してみましょう。
もし、工具などを使用しても外れなかったという場合には、ホースごと交換することも検討してみてください。
シャワーヘッドは消耗品ですか?
シャワーヘッドは消耗品のため、10年ほど同じものを使用していると、水漏れが起こったり、水圧が弱くなったりすることがあります。
異変を感じた場合には、できるだけ早くシャワーヘッドの交換をしましょう。
シャワーヘッドが交換できないタイプか分かる方法は?
シャワーヘッドとシャワーホースが一体になっているかどうかを確認しましょう。
もし、シャワーヘッドとシャワーホースが一体になっていた場合はシャワーヘッドのみで交換することができません。
シャワーヘッドを掃除しないとどうなる?
シャワーヘッドを掃除せずに放置しておくと、水滴の蒸発の繰り返しにより水垢が付着したり、散水板が目詰まりしたりします。
長くお使いいただくためにも、乾いた柔らかい布で拭き取るなどの、日常的なお手入れをしましょう。
シャワーホースの交換についてよくある質問

シャワーホースの交換についてよくある質問は以下のとおりです。
- シャワーのホースは自分で交換できますか?
- シャワーホース交換の費用はいくらくらいですか?
- シャワーホースは何年くらいで交換したほうがいいですか?
- シャワーホースの交換に必要なものは何ですか?
- シャワーホースが壊れる原因は何ですか?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
シャワーのホースは自分で交換できますか?
基本的な道具がそろっていれば自分でシャワーホースを交換できます。
シャワーホースを交換する際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 交換時のポイント
-
- 水栓を完全に閉めてから作業を始める
- 金具を工具で挟む前に、タオルや布を巻いて傷を防ぐ
- 新しいホースにパッキンが入っているか事前に確認する
- ネジの締め付けは「強すぎず・ゆるすぎず」適度に固定
- 交換後は水を通して、水漏れがないかチェックする
シャワーホース交換の費用はいくらくらいですか?
シャワーホースの交換費用は、自分でやるか業者に頼むかで大きく変わります。
すでに工具を持っている方なら2,000〜5,000円ほどで交換できますが、業者に依頼する場合は8,000〜15,000円程度かかるのが一般的です。
水漏れや設備の劣化が気になる場合はプロに任せるのが安心ですが、「道具はあるし時間も取れる」という方ならDIYでコストを抑えるのもおすすめです。
シャワーホースは何年くらいで交換したほうがいいですか?
シャワーホースの交換目安は約5年です。
ただし、使用頻度や浴室の環境によっては早く傷みが出ることもあります。
以下のような症状が出てきたら、年数に関係なく早めに交換を考えてください。
- 交換が必要なサイン
-
- 表面に細かいひび割れや変色がある
- 接続部から水がにじみ出ている
- ホースが固くなってきた
- 使用中にパキパキと音がする
シャワーホースの交換に必要なものは何ですか?
シャワーホースの交換に必要なものは以下のとおりです。
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種類 | 内容・用途 |
---|---|
シャワーホース | 現在の水栓と互換性があるものを選ぶ。「LIXIL部品ナビ」で確認可能。 |
モンキーレンチまたはプライヤー | 接続部の取り外し・締め付けに使用 |
パッキン(Oリング) | 古いものが劣化していた場合に備えて用意 |
ゴム手袋(滑り止め付き) | ホースがつかみやすく、力が入れやすい |
タオルや布 | 金具を保護しながら工具を使うために必要 |
歯ブラシなどの清掃道具 | 接続部分の汚れを取って密着性を高めるために使用 |
シャワーホースが壊れる原因は何ですか?
シャワーホースが壊れやすくなる原因として、代表的なものは次のとおりです。
- シャワーホースが壊れる主な原因
-
- ねじれや折れ曲げを繰り返す使い方
- 使用後の水滴を拭き取らない
- 長期間メンテナンスをしていない
シャワーホースは地味な存在ですが、毎日使うからこそ丁寧な扱いが長持ちのポイントです。
ねじれを避けて使い終わったらサッと拭き取るといったひと手間がトラブル予防につながります。
シャワーヘッド・ホースを交換する方法まとめ
シャワーヘッドやホースの交換を検討している場合は、現在の浴室設備のメーカー名・型番をしっかり確認しましょう。
サイズやネジの規格が合わないまま購入すると、うまく取り付けられなかったり、水漏れの原因になったりする可能性があります。
また、シャワーヘッドとホースの劣化は同時に進行していることが多く、どちらか一方だけを交換しても不具合が解消しないケースもあります。
使用年数が長い場合や接続部分に水漏れがある場合は、ホースも一緒に交換するのがおすすめです。
快適性や機能性を求める方は、LIXILの機能付きシャワーセットもチェックしてみてください。
節水・浄水・止水機能など、目的に合わせて選べるモデルが多数揃っています。
また、部品のみの交換で済みそうな場合は、LIXIL部品ナビで必要な部品を検索してみましょう。
本記事の監修者

織田 昌俊
株式会社LIXIL / LIXIL Water Technology Japan 浴室事業部
システムバスルームの商品企画、プロモーション業務などに20年超従事。現在は浴室のECビジネス全般を担当。自宅のお風呂は、LIXIL製 スパージュ。