お風呂の排水口(排水溝)の掃除方法を解説!汚れの原因に合わせた対処法で、排水口を綺麗にしよう!

お風呂掃除の中でも汚れが溜まりやすい、浴室の排水口(排水溝)。

排水口(排水溝)はきちんと掃除をしなければ、汚れや悪臭の原因になります。しかし、間違った方法で掃除をしてしまうと、あまり効果を得られない上に、掃除にかかる時間も増えてしまいます。

本記事では、お風呂の排水口(排水溝)の掃除方法を解説します。汚れの原因に合わせた対処法で掃除をすることで、より排水口(排水溝)の掃除が楽になるでしょう。

お風呂の排水口(排水溝)の構造やパーツを解説【どこまで自分で掃除できる?】

排水口には種類があり、仕組みによってどこまで分解できるのかが変わります。

2023年現在の排水口の構造の主流は、「排水トラップタイプ」です。また、最近は少なくなりましたが、以前は「封水筒タイプ」も使われていました。ここからはこの2つのタイプの排水口の構造とパーツについて詳しく解説します。

排水トラップタイプ

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パーツ名称 内容
目皿 ヘアキャッチャーを目隠しする洗い場床と同一レベルの部品
ヘアキャッチャー 毛髪などゴミをキャッチするための部品
排水トラップ 下水道の悪臭の戻りや、害虫の侵入を防ぐための部品
整流ブロック
(付いていない排水口も有り)
浴槽からの排水を洗い場の排水トラップに流し込むための部品

現在のお風呂の排水口(排水溝) は、排水トラップタイプが主流です。

上から、主に目皿、ヘアキャッチャー、排水トラップの部品に分けられます。
整流ブロックに関しては、付いていない排水口もあるので、事前に確認しましょう。

  • なお、本記事では、主に排水トラップタイプの排水口の掃除方法について解説します。

排水トラップ内の部品自体が壊れている場合は、買い換えも視野に入れましょう。

排水トラップの内部部品には、ユーザー様ご自身で交換が可能なものもありますので、LIXILのECサイトをご覧になってみてください。また、排水トラップ清掃時には、内部の部品に異常がないかチェックしてみましょう。

封水筒タイプ

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パーツ名称 内容
フタ ヘアキャッチャーに溜まったゴミを隠すなど、キレイに見せるための板
ヘアキャッチャー 毛髪などゴミをキャッチするための部品
封水筒 排水口の悪臭や害虫の侵入を防ぐための装置

2007年頃から徐々に少なくなっていますが、封水筒タイプの排水口もあります。主にフタ、ヘアキャッチャー、封水筒、ゴムパッキンに分けられます。
ヘアキャッチャーを外して、パイプの奥が見える場合は封水筒タイプの場合が多いです。

排水口(排水溝)の仕組みが分かれば、汚れが発生しているポイントを確認できる!

排水口の構造は、そこまで複雑なものではありません。

ヘアキャッチャーと、排水トラップ内部(水が溜まっているところ)、内部の部品(整流ブロック等)を定期的に清掃すれば、排水口を綺麗に保つことができるでしょう。

排水口(排水溝)の汚れの原因7選

排水口の汚れの原因として考えられるものを、7つまとめました。

排水口の汚れは、基本的には複数の原因が絡んでいます。

例えば、髪の毛が溜まり、その髪の毛に皮脂汚れが絡まり、その皮脂や髪の毛を養分としてカビが発生するなど、複数の汚れが同時に発生していることも多いです。

1.髪の毛

抜け落ちた髪の毛が排水口に落ちると汚れの原因となり、流れが悪くなったり、悪臭を放ったりします。また、髪の毛に付着した皮脂汚れや石鹸カスが、その他のホコリを絡め取ることもあります。

髪の毛は他の汚れも付着しやすいため、ゴミ受けに付着した髪の毛は定期的に取り除きましょう。

2.垢や皮脂による汚れ

髪の毛のようによく見える汚れではありませんが、垢や皮脂も、排水口が汚れる原因です。身体を洗うたびに古い角質や皮脂が流れ落ち、排水口に流れてしまいます。
垢や皮脂による汚れはドロドロとしたヘドロ状になりやすく、頑固な汚れの原因にもなります。

また、皮脂や垢による汚れは酸性のため、弱アルカリ性の重曹などが効果的でしょう。

3.カビ

髪の毛、皮脂汚れ、垢が溜まって水の流れが悪くなると、カビが発生しやすくなります。なぜなら、カビは石鹸カス、皮脂、垢などを養分として繁殖するからです。

また、排水口の流れが悪くなることで、湿気が溜まりやすくなり、カビが好む環境になってしまいます。ヌメりも発生しやすくなるので、髪の毛や皮脂汚れは早めに除去しましょう。

4.石鹸カス

排水口をチェックして白い塊がある場合、シャンプー、ボディソープなどの石鹸カスの汚れの可能性が高いです。

シャンプーやリンスは、水分がなくなって固まると、硬化して付着し続けます。石鹸が排水口の中に入って固まると、汚れの原因にもなります。

5.ホコリなどのゴミ

ホコリなどのゴミが排水口に流れると、汚れの原因になります。特に多いのは、服についた毛玉、足の指の間に付いた靴下の繊維、皮膚に付着した細かいホコリなどです。

ゴミがその他の皮脂汚れや石鹸カスを巻き込みながら排水口に流れると、汚れの原因にもなります。

6.鼻水やタン

入浴中に手で鼻水をかんだり、タンを吐いたりするのも汚れの原因になります。
まずは、自分はしていないか、家族にしている人はいないか確認しましょう。水よりも粘度があるので、頑固な汚れの原因になります。

水で流れていくケースもありますが、ゴミ受けにある髪の毛などやホコリに引っかかると、上手く流れません。長時間放置されると、ヌメりも発生します。

7.カミソリやラベルなどの固形物

誤ってカミソリやラベルなどの固形物を排水口に落としてしまった場合も、排水の流れが悪くなります。掃除している最中であれば、誤ってブラシを落とすこともあるかもしれません。

そして、固形物を排水口の奥まで落としてしまった場合は、自分で回収することは難しいので、業者を手配しましょう。

お風呂の排水口(排水溝)の掃除方法

お風呂の排水口の掃除方法をまとめました。毎日の掃除を心がけ、日々綺麗にすることがお風呂掃除の基本です。
しかし、時間に追われていると、掃除を怠って汚れを溜めてしまうこともあるでしょう。

ここからは、毎日の掃除方法はもちろん、汚れが溜まったときにおすすめの掃除方法もまとめました。

毎日できる!お風呂の排水口(排水溝)の簡単な掃除方法

まずは毎日できるお風呂の排水口の簡単な掃除方法を解説します。汚れが目立つ前に掃除を行い、目に見える汚れが発生しないように、こまめな掃除で予防していきましょう。

定期的に排水口の掃除をすることで、トラブルの予防にも繋げられます。

排水口(排水溝)の軽い汚れには中性洗剤を使う

排水口の汚れの掃除には、お風呂用の中性洗剤を利用しましょう。

ゴム手袋を着用し、まずは目に見えるゴミを取り除きます。小さめの袋を用意しておくと、ゴミをその場で捨てられるのでおすすめです。

次に目皿とヘアキャッチャーを取り外し、それぞれに洗剤を付けて歯ブラシやスポンジで擦ります。排水口内部にヘアキャッチャーをすり抜けたゴミがある場合は、ゴミを取り除いてから、洗剤を付けて擦るように洗いましょう。

整流ブロックが付いているタイプの排水口の場合は、以下の動画を参考にして、整流ブロックまで掃除をしましょう。

また、排水口の掃除に使用するブラシは大きなものと小回りが効くタイプの2つを揃えておくのがおすすめです。そこでおすすめなのが、2つセットの「親子ブラシ」。大きい方は床掃除に使えますし、小さい方はドアレールや排水口掃除にぴったりです。

2つの用途で使うブラシがコンパクトにまとまっているので、収納スペースも圧迫しない便利なアイテムです。

お風呂の排水口(排水溝)の汚れの予防方法

排水口に汚れが溜まらないようにするためには、日々予防することが大切です。
アプリなどでリマインダーを設定し、定期的に掃除する習慣を付けることで汚れを予防できます。

目皿やヘアキャッチャーを交換するのもおすすめ

目皿やヘアキャッチャーの汚れが目立つようになってきたら、新品に取り替えるのもおすすめです。

目皿やヘアキャッチャーは部品のみで購入することもできます。
日々の掃除に対するハードルが下がると、掃除の頻度が上がって、結果的に汚れの心配も減ります。

  • 目皿やヘアキャッチャーを新調する場合は、自宅の排水口のサイズを調べた上で、LIXIL部品ナビに合うものがあるか確認してみましょう。

機能的なお風呂の排水口(排水溝)なら、掃除が簡単!

お風呂の排水口のお掃除が面倒な方は、新しい浴室を設置するタイミングや、浴室リフォームをする際に、機能的な排水口が設置された浴室を導入するのもおすすめです。

簡単に掃除ができる排水口のある浴室にすることで、お風呂掃除に対するストレスが激減し、快適に過ごせるようになるでしょう。

浴室新規導入・リフォームで利用できる、LIXIL「パッとくるりんぽい排水口」

LIXILの「パッとくるりんぽい排水口」は、渦の力でゴミが1カ所にまとまってくれる排水口です。使い捨てのネットやシールも楽ですが、取り付けの手間がありますし、少量とはいえゴミが増えるのもネックです。

しかし、「パッとくるりんぽい排水口」は、まとまったゴミをポリ袋にポイッと捨てるだけ。また、排水口の構造もシンプルなので、掃除の時短にも繋がるでしょう。掃除をする手間や時間を減らしたい人は、新しい浴室を設置するタイミングや、リフォームの際に導入してみましょう。

まとめ

お風呂の排水口の掃除は、日々のお手入れが重要です。中性洗剤、重曹、クエン酸などを使い、日々の掃除を怠らないようにしましょう。

汚れが目立ってくると、薬剤を長時間放置して汚れを浮かせたくなります。しかし、本記事で紹介したように、汚れが落ちやすい薬剤は部品を傷つける可能性があるので注意が必要です。

本記事を参考に、お風呂掃除をより簡単に済ませられるようにしましょう。

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